co-ba koriyama 起業家インタビュー⑧株式会社水魚 名村考太さん

  • 2019/09/24

2019年2月から3月の間、インターンシップ生としてco-ba koriyamaをお手伝いしてくださった桝永 衣沙奈さんと岡村 圭祐さん。

お2人にco-ba利用者の皆さんの、起業のきっかけや現在のお仕事について、今後の展望などインタビューしていただきました。

8名の方にご協力いただいた、インタビュー記事を掲載いたします!

聞き手/桝永 衣沙奈 岡村 圭祐
文/岡村 圭祐
カメラマン/桝永 衣沙奈

水を得た魚のように人々が活躍できる社会を
名村考太さんは2002年から大手ゼネコンで働き、そこから福島、山形の不動産賃貸仲介・管理会社での経験などを経て、2018年2月から現在の「ウチシルベの株式会社水魚」を設立しました。
ウチシルベは「家=うち」と「みちしるべ」を組み合わせた造語です。
社名の水魚には、「皆様が、水魚の交わりの如く、水を得た魚のようになれる“人”や“サービス”との出会いを提供したい」という思いが込められています。


株式会社水魚 名村考太(なむら・こうた)さん


Q起業した理由はなんでしょうか。
山形にいたときにウチシルベというものをやっているということを司法書士の方にご紹介いただいて知りました。高齢者向け住宅や有料老人ホームなどを探す必要に迫られたとき、どうすればよいのかわからないという方が少なくありません。高齢者施設の紹介業を郡山でされている人はいませんでしたし、フランチャイズの本部に勧められた郡山で起業することにしました。

Q社長という仕事に魅力を感じる理由はなんですか。
魅力は特に感じておりません。ただ、社会の声なき声を感じ取り、それを速やかに社会に還元する立場でいたいと思っております。

 

より良い高齢化社会の実現のために
Qどうして高齢者施設紹介という仕事を選んだのでしょうか。
まずはウチシルベの活躍ですね。それと高齢者住宅は消費者が情報を得にくいということがありますね。
これは、あるセミナーで聞いた話ですが、20年ほど前のIT革命のときに主導権が生産者から消費者に変わりました。消費者が自分で情報を入手して管理できるようになったのです。今やアパートなんかも自分でインターネットを使えば調べることができます。
ですが高齢者住宅に関しては未だに消費者が情報を握りにくいというのが現状です。それに加えてみんなそういうことはできるだけ考えたくないってことがあるのでしょうね。だからネガティブなイメージを持ってほしくないと思ったのです。


積善の家に余慶あり
Q人生における信念、格言はありますか。
昔は「人間万事塞翁が馬」でした。これは故事に由来するのですが、要するに起こった出来事が良かったのか悪かったのかは後になってみないとわからないということです。
30歳をこえてからは「積善の家に余慶あり」です。善い行いを続けていれば最終的には報われるということですね。
もちろんずっと良い方向に向かうわけではありませんが、波がありながらも最終的には良い方向に向かっていけばよいと考えています。

Q郡山の今後についてどう思いますか。
2011年の東日本大震災の時に大きな被害を受けましたね。でもその後は他の方々の援助もありながら復興に向けて頑張っています。おかげでちょっとしたバブル状態ですね。だからこそ本当に大変なのはこれからだと思います。ここからの試練をどう乗り越えるか、そこに注目していきたいと思います。

Q最後に今後の展望をお聞かせください。
現在は目の前の案件を全力で!といったところですね。あとは、介護業界は需要が高いので供給する側のお手伝いもできれば良いかなと思います。私が聞いたお客様の声を新たに始めたい人に役立てていただけるようにしたいですね。