【レポート】レゴ®ブロックを通して見えてくる、2人の未来。作って言語化することで、自分の思いに気付く。


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co-ba schoolでは3月17日、レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用したワークショップ「ブロックで描く、ふたりの未来」を開催しました。

レゴ®シリアスプレイ®とは、2001年にデンマークのレゴ社が開発した、ブロックを組み合わせることで、見えない思いを「見える化」し、新しい気づきを得るという組織のための問題解決手法のこと。チームビルディングや組織のビジョン作り、個人のキャリア開発などで活用されていますが、今回はペアを対象にワークが実施されました。

今回のワークの目的はブロックを組み合わせることで、互いの価値観や思いを共有し、作りたい2人の目指したい未来を明確にすること。当日は会社の同僚や夫婦、カップルなど6組12人が参加しました。

講師を務めるのは、コミュニケーションデザイナーで認定LSPファシリテーターの東ヤスオさんです。

講師の東ヤスオさん

ブロックで作品を作りながらウォーミングアップ

最初に、参加者は配られた50個のブロックを組み合わせて、ウォーミングアップを行います。東さんから出されたテーマは、「誰よりも高いタワーを作ること」です。制限時間5分の中で、真剣にレゴ®ブロックと向き合います。中には、頑張りすぎてタワーが崩壊してしまう人も。

ウォーミングアップでは、誰よりも高いタワーを作ってみることに挑戦。

同じ50個のブロックを使っているにも関わらず、同じ形のタワーを作った人はいませんでした。東さんは「レゴ®シリアスプレイ®メソッドは、性格診断をするものではありません。ただ、しかし土台をしっかり作る人、左右対称で作っている人など、作ったものを通して、少なからず皆さんの考えが表れていると言えます」と語りました。

続いて、配布された紙に記載している5つの絵から1つ選び、作品を作ります。ここでの狙いは、作品を作ること、そしてその作品に意味づけをして、人に伝える練習をすること。

「手と脳は互いに連携を取り相互に信号のやり取りをしながら、 新たな知識を構築します。つまりブロックで作った作品は、作った人の言葉にできないアイデアや思いが形になっていると言えます。その思いを言語化し人に伝えてみることで、自分の内観に気付けるのです」(東さん)

作品を作った後に、提示されたテーマは「自分の性格」について。4人1組のグループを作り、作品を見せながら自分の性格について紹介し合います。

その時に気をつけるのは、色や形から無理やり意味づけをしてみること。コミュニケーションが苦手な人でも話しやすいように、人ではなく作品を見ながら伝えます。

「作るときは、自分の性格を話すと思っていなかったでしょう。でも今やってみたら、何となくできましたよね。人は形があるものに、意味づけをすることができるんですよ。これを伝え合うことで、自分の内観に気付いたり、相互理解につながっていきます」(東さん)

作品を作るだけでなく、意味づけをして伝えることで、自分の内観に気付きます。

レゴ®ブロックを通して見えてくる、2人の関係性

ウォーミングアップ終了後は、いよいよ本番のワークに移っていきます。ここからは、たくさんの種類のブロックを使って作品を作ります。テーマとして与えられたのは「2人の関係性において、自分自身が大切にしていること」です。

レゴ®シリアスプレイ®メソッドでは、このように抽象的なテーマを設定することで、頭だけで考えるのではなく、手の動くままにブロックを組み立てるよう設計されています。ウォーミングアップでも経験したように、出来上がった作品の形には作る人の見えない思いが現れているためです。

今回は、自分の作品を言語化するのではなく、ペアの人が大切にしていることをペアの作品を見ながら考えて、グループの人たちに伝えます。東さんは「他者から自分のアイデアがどう見えているかを知ることは、考えの幅を広げる有効な手段」と語りました。

ペアの人が考えて言語化をした後は、本人による解説も行いました。

会社の同僚で参加したペアは、上司の方が4つの車輪の上に像のブロックを置いた作品を作りました。部下の方に、ワークの感想を伺ってみると「最初は上司が権力を誇示しているように見えましたが、3人の部下と一緒に自社アプリを普及させたいという思いが込められているのを知りました。大変なことも多いと思いますが、一緒に乗り越えていきたいです」と話してくれました。

上記に挙げた上司の方が作った作品

ワークの最後には、直前に作った作品の一部を組み合わせて、ペアと一緒に作ります。テーマは、『心から実現したい「これからの2人の関係性」』です。違うペアに作品の説明をする機会も設けながら、目指したい2人の関係性をブラッシュアップしていきました。

最後は一緒に作品を作ることで、実現したい2人の未来を明確化していきます。

東さんは、今回のワークを振り返りながら、レゴ®シリアスプレイ®が大事にしている価値観について、次のように語ります。

「ペアに限らず、所属している組織やチームで起きていることでもなかなか自分ごと化できないことはありますよね。例えば、企業の会議では受け身な人が多かったり、若い人の中には発言しない人が多かったりします。ですが、レゴ®シリアスプレイ®は全員が参加し、平等に場に貢献できることを大切にしています。これにより、自分の意志が決定に反映されるので、自分ごと化され、コミットできるようになるんです」

2人が目指したい関係性の実現に向けて、今後それぞれが大切にしている価値観を確認すること、自分が提供できる貢献は何かを考えてほしい、と伝えてワークを締めくくりました。