- 放送日 2016.11.04 -
Vol.5 文原明臣
株式会社nana music(nana)
株式会社nana music(nana)
文原明臣さん
1985年10月生まれ。神戸高専機械工学科卒業。
19歳の時にF1の世界に惹かれ、そのままモータースポーツの世界へ。プロドライバーを目指し、スーパーカート、フォーミュラへとステップアップするが、目標に届かず夢を断念。その後、2011年に音楽×ITを用いたよりよい音楽の在り方を構想し、nana music Inc.を創業。2013年4月にはnana musicの日本法人である株式会社nana musicを設立し、米国法人から日本法人へ本社移管。現在、株式会社nana music代表取締役社長。
第5回の放送は、スマートフォンで音声や楽器演奏を録音できるアプリ「nana」を開発した株式会社nana musicの文原明臣氏をゲストに迎え放送しました。
2010年1月12日、中央アメリカの西インド諸島のハイチ共和国をマグニチュード7.0の大地震が襲いました。その時に、「We Are The World for Hachi」というプロジェクトが起こります。それは、世界中からシンガーを集め、思い思いの場所で歌ってもらい、それを一つの場所で編集するというものです。それに感銘をうけた文原さん。しかし、そのプロジェクトに日本人はいませんでした。「僕もその輪に加わって、世界中のみんなと歌いたい」とnanaのサービスを思いつきます。「nana」の中では、ユーザー同士で、拍手しあったり、コメントしたり、重ね取りをしてコラボしたりと音楽を介したコミュニケーションを行えます。ユーザー登録や投稿も簡単にでき、気軽にコミュニティーの中に入ることができるんです。そんなアプリを運営している文原さんが大切にしていることは、実際にユーザー同士でコミュニケーションをとることができる「オフ会」です。バーチャルの中のセッションだけだなく、「目配せしながらのコミュニケーションができるリアルな場」を作りたかったと文原さんは言います。そこで、つながったメンバーは、本物の音楽仲間になることも多いそうです。音楽を介して、バーチャルな場とリアルな場をつなぐアプリ「nana」、みなさんもぜひ使ってみてください。
株式会社nana music(https://nana-music.com/)
みんなで、歌を歌ったり作ったりするのって、ほんとに楽しい経験です。でも、実際に録音したり、動画をとったり、web上にあげたりするのって、すごく敷居が高いことだと思っていました。その敷居の高さを取っ払ったのが、今回の「nana」というアプリなんじゃないかなと思います。自分も使ってみましたが、一緒に曲をつくっていくグルーブ感がこのアプリにはあるんです。それも、これはだめ、あれはだめとかいうものではなく、「これいいじゃん!やってみよう!」というようなポジティブな雰囲気がこのコミュニティーには作られていると感じました。何より楽しいんです。音楽は、世界の共通言語とはいいますが、それを可能にするコミュニケーションをとれるのが「nana」なんじゃないのかなと思います。そして、バーチャルで集まった仲間たちが、リアルな場で音楽を奏でる。こういうことが、普通になっていく未来はすごく楽しいなと思いました。
【sprout とは】
「発芽する!渋谷発プレゼンプラットフォーム」をコンセプトに、2014 年から計 14 回、総勢 71 組のスタートアップが登壇、各回参加者平均が 100 名以上、のべ 1400 名以上が観覧という実績のあるイベントです。「BtoCベンチャー応援コミュニティ」という切り口で、VC(ベンチャーキャピタ ル)や投資家・支援者向けのピッチイベントではなく、実際にユーザーとなる一般の方向けにプレゼンができ、直にその反応を得たり、ファンを増やすことができるのが最大の特徴です。
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