co-ba koriyama 起業家インタビュー①株式会社flixy 片岡悠人さん

  • 2019/10/01

2019年9月17日から10月3日まで、インターンシップ生としてco-ba koriyamaをお手伝いしてくださっている
畠平 紗波さんにco-ba利用者の皆さんの起業のきっかけや現在のお仕事について、今後の展望などインタビューしていただきました。

2名の方にご協力いただいた、インタビュー記事を掲載いたします!

聞き手/畠平 紗波
文/畠平 紗波
カメラマン/畠平 紗波

 

今回は株式会社flixyのCTO、片岡悠人さんにインタビューしました。

片岡さんといえば、7月12日に開催された第2回郡山地域クラウド交流会で優勝されたことが記憶に新しいのではないでしょうか。

医療・ヘルスケアのソフトウェアやIoTサービスの開発を手がける片岡さん。

今日はそのお仕事に対する思いやCo-ba koriyamaでの過ごし方をインタビューしました。

(ちいクラfacebookページ:https://www.facebook.com/events/692838271134445/?notif_t=plan_user_invited&notif_id=1556171784795490

(株式会社flixyのHP:https://www.flixy.co/#mission

起業のきっかけは学生時代のアプリコンテスト

もともと大学時代、プログラミングの勉強をなさっていた片岡さん。「自分のスキルを活かせる、面白そうだ」という気持ちで参加した医療システム設計のコンテストで優勝し、片岡さんたちはそこから事業化を決意します。しかし、いざ事業化ともなれば学生の自由な発想だけではうまくいかず、厳しい現実を突きつけられることになります。「医療をすぐそばに」というvision達成のためにどのような事業を展開していけばいいのか考えた結果、プロダクトを1から見直し、現在の株式会社flixyが誕生しました。情報を繋げることができるというITの強みを最大限に活かして、医者と患者の「遠さ」を課題として捉え、ITを医療に役立てることで情報の面から医者と患者をつなぐことを目指し、現在の会社を設立されました。

 

0→1のプロダクトへの熱いこだわり

今、片岡さんが熱心に開発・普及に取り組んでいるのが、Web問診票というプロダクト。これは、私たちが病院に行くと必ず書く紙の問診票を、スキャンして電子カルテに取り込んで転記してシュレッダーにかけて…といった実際の医療現場にある非効率な作業を、問診票をデータ化してしまうことで解決した画期的なものです。実は、片岡さんの会社の残りのメンバーはみんなお医者さん。医者目線で発見した、より具体的でリアルな医療現場のニーズを元に商品開発をし、片岡さんが形にします。現場の課題感を的確に捉えたこのプロダクトは今や100以上のクリニックが使用しており、解約もほぼないらしいです。利用者さんからの喜びの声もよく聞くそう。対医療機関のためのプロダクトのようにも見えますが、それで病院にいる時間も短くなって適切な処置が受けられるなら、副次的にではありますが私たち患者側にとってもいいもので、片岡さんたちのvisionにも近づいていると言えるのかもしれません。「Web問診を多くの人に当たり前に使ってもらえるようにしたい」と片岡さん。

(参考:https://monshin.melp.life/#demo

 

ポジティブに考えよう

今、社会に貢献するプロダクトを世に送り出した片岡さんにも挫折経験はあったといいます。学生時代のコンテストで優勝したあと、そのアイデアの実現のため事業化をしたものの、なかなか芽が出なかったことです。学生の頃に作ったあのアイデアは、実際に作っても実現まで漕ぎ着けることはできませんでした。トラブルにも次々と見舞われました。結局顧客のニーズを捉えきれていないのに見極めきれなかったことが問題だったと片岡さんは振り返ります。自信を持ちきれないまま走り続けないといけない状態に苦しみました。しかしその経験から、自分が自分のアイデアを信じきれなくなったらうまくいくものもうまくいかないと学びます。だから片岡さんは「今は物事をポジティブに考えるようにしています。」と笑顔で語ってくださいました。

 

福島、そしてco-ba koriyamaでの生活

co-ba koriyamaで他の会員さんと一緒に筋トレエクササイズをしたり、各地のお土産をもらったり、ヨガをしたり、置いてある本を読んだりするのが楽しみだという片岡さん。現在はご家族みんなで福島で暮らし、co-ba koriyamaを中心にお仕事をされています。ご家族のことを中心に、ご自身の働き方を考えた結果、福島への移住を決意されたそうです。今では、ご自身も働きやすく、何よりご家族がのびのびと福島で暮らせている様子を見て、片岡さんは福島に帰って来れてよかったと思っています。会社は東京にあるけれども、リモートワークというワークスタイルを確立できるのはある意味ベンチャー企業ないしは起業することの強みなのかもしれません。人も適度にいて活気があるco-ba koriyamaで、片岡さんは「Web問診を広めつつ、今度は対患者というところに主眼を置いたサービスも開発できるようにしたいです。」と野望を語ってくださいました。

 

最後に片岡さんから一言

co-baは、アットホームで、刺激的な場所です!是非、遊びに来てください!

 

最後の最後に、インタビュアーから

人懐っこい笑顔で快くインタビューを引き受けてくださった片岡さん、ありがとうございました!

事業そのものの発展可能性だったり、その根本にあるvisionだったり、全てが興味深く、聞いていて本当に面白かったです。友人たちと学生時代から描いた夢を叶えにいっている姿は、とてもかっこいいなと思いました。

そんな片岡さんに会いに、みなさんco-ba koriyamaにきてみてはいかがですか?