co-ba koriyama 起業家インタビュー⑦一般社団法人switch 久保田健一さん

  • 2019/09/24

2019年2月から3月の間、インターンシップ生としてco-ba koriyamaをお手伝いしてくださった桝永 衣沙奈さんと岡村 圭祐さん。

お2人にco-ba利用者の皆さんの、起業のきっかけや現在のお仕事について、今後の展望などインタビューしていただきました。

8名の方にご協力いただいた、インタビュー記事を掲載いたします!

聞き手/桝永 衣沙奈 岡村 圭祐
文/桝永 衣沙奈
カメラマン/桝永 衣沙奈

 

田村市をけん引する期待の起業家
ブランディングディレクター、アートディレクターであり、一般社団法人switchの代表理事でもある久保田さんは、田村市のサテライトオフィス、コワーキングスペース、セミナースペースを備えたテレワーク拠点「テラス石森」の運営をしています。田村市に新たなビジネス、雇用、職業の創出、学び、交流などを生み出したいという久保田さんに、テラス石森についてお話を伺いました。


 一般社団法人switch 久保田健一(くぼた・けんいち)さん



Q テラス石森ができた経緯を教えてください。
「田村市では、合併・統合、さらには人口減少も相まって、十数個の廃校が生まれ、莫大な維持費が必要でした。
そんな廃校問題を抱える田村市とJR東日本企画さんが手を組み廃校をテレワークセンターとして運営するテレワークタウン化構想に着手。その第一号としてテラス石森が誕生しました。
テレワークセンターとはオフィス環境が整った、場所に縛れられない働き方の拠点であり、古民家や廃校などを利用しており全国で増え始めています。
その廃校の活用・運営団体として手を挙げたのが私たちSwitchという会社です。35歳以下の地元田村市出身者の5人を中心に発足。
デザイナー、働くママの支援をする人、農業活性化について企業で学びそれを地域で生かそうとする人、大学で医療スポーツを学び地域スポーツの活性化をしようとする人、個人で活動する木こりなど、各々が生業を持ち活動しています。こうして、地域活性化の拠点としてテラス石森が始まりました。」

 

新たなビジネスを生み出す場をつくりたい
Qテラス石森をどのような場にしたいですか
「そうして始まった複合型テレワークセンターテラス石森は、新たなビジネスや、人の交流が生まれる場所になってほしいと思っています。
今の田村市には職業の選択肢が少なく、多くの若者が地域から出て行ってしまいます。しかし都会暮らしが好きではない、地元の繋がりが好きなどの理由から地域に残りたい若者もいるんです。
そんな人たちが好きな仕事をし、より幸福を感じながら生活できるようにしたいと思っています。」

 

地方だからこそ自由な働き方ができる
Q田村市ならではの良さとは、どんなところですか?
「デザイナーという職業を例に出すと、都会の仕事は単価は高いですが仕事の内容が細かいところまで決められているため受け身の仕事になってしまうことがあります。しかし、田村市のような地域では、大まかな内容しか決められていないことも多く、新しい売り方の提案などやりたいことできる自由度が高い仕事があります。
また、田村市は、移住や起業など何か新しいことを始める人に対して、手厚いサポートも受けられるなど、都会で何か始めるよりもいい点もたくさんあります。面白いことをやりたい仲間がどんどん増えるといいと思っています。」