【オーナーインタビュー】co-ba Re-SOHKO |株式会社リソーコ 代表取締役社長 池田浩大(いけだ ひろお) |株式会社イーソーコドットコム 代表取締役 早﨑幸太郎(はやざき こうたろう)

  • 2015/06/22

これからの「倉庫リノベーション」を追求する株式会社Re-SOHKO(事業主)、株式会社イーソーコドットコム(運営)の代表にお話を伺いました!

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▲左:株式会社リソーコ 代表取締役社長 池田浩大/右:株式会社イーソーコドットコム 代表取締役 早﨑幸太郎

co-ba Re-SOHKO立ち上げへの想い

どのような想いからco-baをつくりましたか?

「倉庫ってかっこいい! 芝浦地域エリアの魅力を伝えたい!」そういう想いで「co-ba Re-SOHKO」を作りました。「倉庫」というと、昔のイメージは「3K(危険、暗い、汚い)」というイメージが多かったと思いますが、最近では倉庫をリノベーションしてオフィスやスタジオ、カフェなど、「倉庫かっこいいから倉庫でやりたい!」という話を良く聞きます。
当社は「倉庫・物流施設」の専門家グループなので、倉庫を活用してシェアードワーキングスペースを作ることで、これから起業を目指していく方や、芝浦地区に興味のある方、地域の皆様に貢献出来るような「場」を提供していき、様々な価値を創造していきたいと思っています。

co-baをつくるまでの経緯を教えてください。

実は今「 co-ba Re-SOHKO 」がある場所は、当初は自社グループのオフィススペースとして使う予定でした。
ただ空いているスペースが50坪近くもあって自社だけで借りるには広すぎたため、もったいないのでシェアオフィスをつくってみました。

当社グループでは倉庫やオフィスを倉庫のような空間につくり変える「倉庫リノベーション」という事業を行っているのですが、そのモデルルームとしてラウンジ「CONTAINER(コンテイナー)」をオープンさせたところお客様の評判が非常に良く、「これはいける!」と思い、スペースを拡張するプロジェクトの発足が決まりました。
同時期にツクルバの中村さんと出会い、空きスペースの活用について相談したところ、「自分でつくりこめるオフィス」を提供しようという話になり、これは「DIY OFFICE Shibaura」として実現しました。
当時はco-baに参画する予定ではなかったのですが、ツクルバの中村さんとは、実はそのころから「いずれ『co-ba × Re-SOHKO』が実現すると嬉しいね」などと話をしていましたのです。「DIY OFFICE Shibaura」はお陰様で素敵なお客様に恵まれ、オープンして直ぐに満室になりました。
さらにスペースを拡張するプロジェクトを企画するにあたり、多くのお客様と交流出来るスペースをつくったほうが、より多くのお客様に喜んでもらえると考え、「co-ba Re-SOHKO」を作ることになりました。
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なぜこの地域で立ち上げようと思ったのですか?

お世話になっている倉庫会社の倉庫ビルがこの地域・この場所にあったから、というのが主な理由になってしまうのですが、建物そのものやエリアにもけっこう面白いところがありまして。

例えば、実はこの倉庫ビルには昔、「ジュリアナ東京」があったのです。
また建物自体は歴史あるヴィンテージ倉庫ですが、その中は、約6000坪の7割くらいがリノベーションされた空間になっており、とても魅力的なビルなのです。

また近隣は、2020年の東京オリンピックに向け物凄い勢いで開発が進んでいます。40年ぶりとなる山手線の新駅が出来るのも「品川」‐「田町」間ですし、街が変わっていく、まさにその渦中を目にすることができるエリアです。東京には丸の内や渋谷、新宿…など様々な経済拠点がありますが、個人的に今後注目されるエリアは「田町・品川」だと思っています。(笑)
この地域に「これからの日本を元気にする」会社が集まること。それは、日本経済だけでなく、地域貢献という意味からも大切なことです。そして何より、我々が目指している形です。

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これからのco-ba Re-SOHKO

このco-baをどんな場所にしていきたいですか?

ベンチャースピリットを持った人たちが集い、それぞれの素敵な人達を繋ぎ合わせる「場」にしていきたいと考えています。
われわれの母体となったのは「イーソーコ」という物流不動産ビジネスを展開する会社なのですが、それ自体が物流業界に新風を吹き起こそうとして設立されたベンチャーです。さらにそこから立ち上がったわれわれ「リソーコ」も「イーソーコドットコム」も、新しいことをやっていこうという人たちが集まってつくった社内ベンチャーです。ですからその辺のマインドというか、スタートアップする人たちが前向きにチャレンジする姿には共感できるものがあります。
単なる「働く場所」ではなく、そこに集う人と人との間からさらに新しいアイディアが生まれ、ビジネスとして紡がれていく、そんな場所を目指しています。

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この拠点の特徴・強みを教えて下さい。

まずいえるのが「『倉庫』をリノベーションした空間」ということです。
IT企業の多くがいわゆるガレージベンチャーからはじまったこともあって、倉庫を好ましいと思う方はけっこう多くいるのです。

倉庫のもつプリミティブな雰囲気はアントレプレナーの持つ自由な雰囲気ともマッチしますし、可能性を感じさせる空間を演出できます。またクリエイティブな職種なら、オフィスの格好よさが対外的な評価につながることもあります。

倉庫は、こうした条件を満たすオフィス空間を構築するのにまさに最適なのです。

それともう一つが、このビルの歴史というかストーリーです。「ジュリアナ東京」があったビルといえば一定以上の年齢の方は大抵わかりますし、そのビルがまだ大事にされていて、しかもそこで働いている。こうした建物にまつわるストーリーから受けるイメージというのは、時に建物そのものの価値を上回ることさえあります。

それに「芝浦のこれまでとこれから」もあります。「これまで」という点でいえば、うらぶれた倉庫街がバブル期のウォーターフロント開発によって一時的な脚光を浴び、その後は高層マンションが立ち並ぶ高級住宅街になりつつあります。それが2020年のオリンピックや新駅の設置、大規模開発などによって、働く街や買い物をする街としての発展が期待されるようになりました。ベンチャーが将来の発展を期して起業する場として、ここよりふさわしいエリアはないだろう、などと勝手に考えています。

 

将来的に取り組んでいきたいことなど教えて下さい。

「co-ba Re-SOHKO」のようなスペースで最も大切なのは、そこを「魅力あるスペース」にしていくことです。立地や内装も大事ですが、ここでいうスペースの魅力とはそこに集う人々の活動に直結できるソフトを提供することだと思います。
具体的には、まずはトークイベントや交流会など会員さま同士を繋ぐきっかけになるようなイベントを開催していきます。また会員さま同士が自主的に繋がることができるような場を提供することも大切です。われわれと会員様が相互に情報交換できるようなプラットフォームを創るのも面白いかもしれません。
またこれからのビジネスは、地域との繋がりを無視しては成り立ちません。地域の企業や団体と連携し、地域貢献にもつながるようなプロジェクトにも取り組んでいきたいと考えています。

 

自由にメッセージをお願いします!

倉庫には沢山の可能性があります。倉庫は時代を映す鏡であり、活用する方にとっての倉庫は、絵画にとってのキャンパスのようなものです。
是非、皆さんと一緒に「co-ba Re-SOHKO」を盛り上げていき、様々な作品を生み出すお手伝いをしていきたいと思っています。

(以上、株式会社イーソーコドットコム 代表取締役 早崎談)

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[Profile] 池田浩大(いけだ ひろお)

株式会社リソーコ 代表取締役社長

1970年、東京都出身。ディスプレイ会社勤務を経て、東京倉庫運輸入社。2006年、イーソーコらとリソーコを設立。ヴィンテージ倉庫をクリエイティブオフィスやスタジオなどに転用する「倉庫リノベーション」事業を推進し、数多くのリノベーション事例の企画・コーディネートを手掛ける。イーソーコ総合研究所取締役副社長、東京倉庫運輸常務取締役などを兼務。


[Profile] 早﨑幸太郎(はやざき こうたろう)

株式会社イーソーコドットコム 代表取締役

1981年、浦安出身。千葉工業大学卒。SI会社勤務を経て、
平成19年イーソーコに入社。IT事業部の責任者を経て、平成22年イーソーコドットコムを設立。主に、日本最大級の空き倉庫情報サイト「e-sohko.com」の運営及び、物流不動産ビジネスフランチャイズ事業を推進、物流不動産BIZ代表取締役社長などを兼務。