毎年夏休みにco-baCHOFUの会員さんを講師に開催している特別講座。
3回目の開催となる今年、ようやく現地開催できました。
SDGsカードゲームでは、身の回りや社会にある課題にどんなものがあるかを探究し、
実際に「自分ゴト化」して置き換えながら、その解決方法まで考えていきます。
ゲームに熱中しているうちに、知らず知らずのうちにSDGsの本質を体験することができるのが特徴です。
講師は、co-ba CHOFU会員で、一般社団法人 サステナブルコミュニティ共創機構 代表理事の横山 泰治さん。
まずは、SDGsについて座学タイム。基本的なことを習ったら、いよいよカードを使ってゲームスタート。
それぞれにあらかじめ、ミッションカード、時間カード、お金カード、プロジェクトカードが配られました。
ミッションカードには、「大いなる富」「悠々自適」など、お金がたくさん欲しい、時間がたくさん欲しいといったゴールが書かれていて、ゲーム終了までに与えられたミッションのクリアを目指します。
プロジェクトカードには、やるべきプロジェクトと、それをクリアすると「経済」「環境」「社会」という3つの世界の状況メーターがどう変わるか、達成すると得られる対価、達成するために必要なお金と時間などについて書かれています。
それぞれにプロジェクトが違うので、周りの人と交渉しながらクリアしていくというもの。
プロジェクトをクリアするのに必要な時間やお金などが集まったら、横山さんに申告。クリアに対する対価を受け取ります。
ゲーム一回につき15分程度なので、1回目はあっという間に終了!
休憩をはさんで2回目を実施して、最後に振り返りを行いました。
「前半は、自分のミッションを達成することだけに集中した」
「後半は、他の人の動きやプロジェクト、状況メーターも気にするようになった」
と、前半後半で子どもたちの動き方や意識が大きく変わりました。
前半で、自分のミッションを達成するには世界の状況メーターを上げなければならず、それには他の人のプロジェクトやミッションも達成されないといけないということを体得したので、後半は手元に余ったお金や時間をシェアするなど、他の人の活動を応援する動きが見られました。
早速、自由研究のネタにしてくれた子もいて、嬉しい限りです。横山さん、ありがとうございました!
コロナウイルスの環境下でオンライン授業やマスクを着用しての学校生活が長く続きました。
子供同士でもコミュニケーションは最低限の関わり合いのみに限定されることも多かったのではないかと思います。
また、昨今はSNSなどコミュニケーションの方法も多様化しており、ちょっとした認識の違いで問題となるケースもあるかと思います。もちろん、これは子どもに限らず、大人同士でも起こり得ることでもあります。
今回の企画では、改めてコミュニケーションの難しさや大切さを遊びを通じて、親子で学んでみました。
講師は、co-ba CHOFU会員で、BRIDGE 代表の井上淳さん。人材育成に関わる研修講師やコンサルティング業務に携わっています。
まずは「コミュニケーションて、具体的にどういうことだろう?」ということについて、参加者と少し対話した後、早速体を動かして体験していきました。
体験ワーク①は、「ブラインドワーク」目隠しした相手に思い通り動いてもらおう!というもの。
机やいすで小さな迷路作って、目隠しをした保護者を子どもが言葉だけでゴールまで導くというゲーム。
小上がりの段差も上り下りしないといけないので、保護者は「このまま進んで大丈夫?」と子どもに問いかけつつ、不安げに小股でちょこちょこ移動。
保護者が全員目隠し体験した後は、今度は子どもが目隠しをして保護者が誘導しました。
「向きとか距離を伝えるのが難しかった」
「見えない人に45度だけ右向いて、とか、90度左、といった数字で伝えるのは、難しい」
「”少しだけ””もうちょっと””もっと”というあいまいな言葉は伝わりづらかった」
など、やってみて初めて分かることもたくさんでした。
日々の生活でもつい、子どもに対してあいまいな言い方をして「子どもがその通りやってくれない!」とプリプリしてしまうこと、ありますよね。
分かってくれない、ではなく、伝え方が悪かったのか・・・ということを体感できて、大人にとっても学びのある時間でした。
体験ワーク②は「チームビルティング」みんなで力合わせて1つのことを達成しよう!でした。
参加者全員、指一本でフラフープを支えて、上から下に水平を保ちつつ下していくというもの。
その時、指が離れてはいけないというルールがあるので、息を合わせて下ろしていかないと、なかなかうまくいかないのです。声を掛け合いながらゆっくり下ろしていきました。
下した後は、今度は上げていくゲームもやりました。
「他の人が先に行っちゃったりして、ついていくのが大変だった」
「なるべくゆっくり慎重にやるようにした」
「みんなに合わせるようにした」
という感想をシェアし、「みんなで協力して何かするときには、だれかがリーダーになるとよい」「
みんなで声をかけあうことが大事」ということを学べました。
講師としてご協力くださった横山さん、井上さん、ありがとうございました!