京王線調布駅から徒歩1分にある会員制コワーキングスペース「co-ba CHOFU(コーバチョウフ)」には、様々な仕事をしている人たちが日々集まっています。
いったい、どんな人たちがco-ba CHOFUを拠点に働き、暮らしているのでしょうか。
「今の仕事について」「co-baでの過ごし方」「co-baを仕事の拠点に選んだ理由」「今後の事業展開について」の4つの質問を軸に、会員さんにお話を聞きました。
vol.4は、子育てしながら働く会社員で、co-ba CHOFUでリモートワークをしている、株式会社ディーセントワークの高野佳奈子さんにお話を伺いました。
株式会社ディーセントワークという、人材紹介会社の社員として今年の5月から働いています。
会社は大きく2つの事業をしており、1つは「企業の採用支援」。2つ目は「求職者の転職支援」です。
私はその中で「クライアント企業の採用に直結するマーケティング業務」をさせて頂いています。
各転職サイトに登録されている求職者の方の経歴データを拝見させて頂き、「転職に困っている方、悩んでいる方」や「弊社でお力添えができる方」「クライアント企業にフィットしそうな方」をリサーチし、他メンバーとも相談をしながら、マッチングのサポートをしていくお仕事です。
現在小3と1歳半の娘の子育て中なのですが、2番目の娘を出産する前までは、フルタイムで法人営業の仕事をしていました。 今では考えられないほど、ハードな日々を送っていましたね。
一旦離職して下の子を出産したのですが、やっぱり働きたいな、という気持ちがあって。上の子は学童クラブが終了していることと、下の子はまだ小さいことから、家から近くて短時間の仕事やオンラインでの仕事を探していました。
今の会社に転職を相談したところ、最終的に「うちの社員になりませんか」とお誘いいただきました。
今の会社は、社員全員リモートで仕事をしているのですが、勤務時間帯が決められておらず、自分の裁量で仕事をすることができます。
同僚も子育て中の方が多く、アーティストの方もいらっしゃいます。
時間や場所に縛られない仕事が増えれば、子育て中の方に良いのではないかと思いました。
週に2~3回利用しています。
朝10時に来て、子どもの学校からの帰宅時間に間に合うように14時頃に帰ります。
元々法人営業で人に会うことが多い仕事をしていて、話すのが好きだったのですが、今はco-baにいる人たちに会うくらいなので、コミュニティマネージャーがいる受付の近くなど、誰かと会話しやすい席に座っています。
ここには、色々な職種の方がいらっしゃるので、もっと交流したり、会話をしたいと思っています。コロナが落ち着いたら、会員の皆さんとリアルで飲み会をやりたいです。
子どもが帰宅するまでの短時間勝負なので、基本あまり休憩はとりませんが、持参したお弁当を席で食べることが多いです。
日当たりが良くて気持ちがいい小上がりで食べることもあります。
実は料理は苦手なのですが、子どもの学校の給食室が半年間も工事のため、毎日お弁当なのです(泣)なので、そのついでに自分のも作っています。
時々ですが、トリエの4階のくまざわ書店で本を買い、同じフロアにあるカフェソラーレTsumugiでお昼ご飯を食べつつ読書することもあります。
自宅の子ども部屋で仕事をしています。
ただ、椅子のサイズが合わず落ち着かなかったり、散らかっていると掃除しはじめてしまったりと集中できないんですよね。
co-baで仕事をする方が、集中しやすく仕事の精度も上がります。
土日は、子ども達と公園や屋内遊び場に行きます。
お気に入りは、電車が近くで見える鬼太郎公園や、調布飛行場の発着が見える武蔵野公園です。子どもだけでなく、私も飛行機を見るのが好きなので、平日のお昼にお弁当を持って1人で飛行機を見に行くこともあります。
そういえば以前、家族で調布飛行場から神津島にも行きましたね。
▶調布飛行場で記念撮影
お休みの日は、子どもたちの相手で終わってしまいますが、可愛くて苦は感じません。
一人目の育児の時には、都心まで通って営業をしていたこともあり、余裕が無かったなぁと反省しています。
今は多様な働き方に理解のある会社と出会えたおかげで、育児の大変さも楽しめています。
今年5月の入社時はコロナ禍でしたので、夫も在宅ワークの日があったり、両親も同居していたりで、家ではなかなか仕事に集中できないなと悩んでいました。
そこで社長に相談したところ、「調布にこんなきれいなシェアオフィスがあるみたいだよ!」とco-ba CHOFUのHPリンクを送ってくださいました。
他にもいくつか候補はありましたが、「きれいさ」と「周りの人とも程よく関われそうな距離感」が決め手でした。一人だと孤独ですし、つまらないので。
まだあまり周りの方とお話出来ていませんが、ぜひこれから多くの方と知り合って、刺激を受けたいです。
また、コミュニティマネージャーが女性で常駐されていたので、安心感もありました。
求職者の方のご相談に乗れる「エージェント」になることが目標です。そして、エージェントになって
ゴールではなく、相談してくださった方々の人生が幸せになるようなお手伝いができればと思っています。
社長からは「仕事で人は死んでしまうんだ!」という厳しいご指導を頂いています。これは、それだけ仕事は人生にとって重要な事である、そういう重要な部分を私達は任せられているんだ、という意味です。
弊社の社名にもなっている「ディーセントワーク」という言葉は最近よく耳にしますが、直訳すると、「働きがいのある人間らしい仕事」であり、社長の強く、優しい信念が明確に現れているので、私もとても気に入っています。会社の最終目標は、逆に「うちの会社が世の中に不要になること」なのです。つまり、「ディーセントワークなんて当たり前だよね」と、誰もが幸せな働き方ができる環境になることが私達の目標です。
以前は、京橋にオフィスを構えていましたが、自分も含めオフィスに行くことが少なく、オフィスの必要性に疑問を持ち、コロナ禍前には手放していました。
仕事に関しては、金銭や経験等何かを得たいと思って当社に就職していると思いますし、採用する時に擦り合せをしっかりしているので、リモートワークでも問題ないと思っています。
逆に、同じ場所で一緒に働いている方が、属性が違う者同士で気を使ったり、話が合わなかったりして気を揉むことが多い気がします。
離れていても、仕事で連携しなくてはならない時は連携しますし、社員を信じているので、全く心配はないですね。
ただ、社員にとっては、貢献実感を得にくいかなと感じる事はあります。その点は、今後の改善事項ですね。
人って、複数のコミュニティに所属して「いろんな自分」を持つことが大事だと思っています。
私自身も、シェアオフィスやコワーキングスペースなど、複数のコミュニティに所属して、その場所その場所での「違う自分」を楽しんでいます。コワーキングスペースに行けば、社長としてではなく、対等な会員同士として振舞うことができて気楽だったりします。その施設ごとに雰囲気が違い、刺激をもらっていて、人間成長にも良いと感じています。
そういう意味で、高野さんがco-baを利用するのは良いことだと思っています。
会社から紹介されてco-ba CHOFUにご入会頂いた高野さん。ご勤務の会社についても高野さんの働き方にもとても興味を持っていたので、今回お話を深く伺えて(思いもよらず社長にまで!)とても楽しかったです。これからもっと、自分らしさや大切にしたい事を守りながら働く方法が増えると良いなと思ったインタビューでした。
多様な職業、多様な働き方、多様な使い方をされている魅力的な会員さんがたくさんいらっしゃるので、これからもご紹介していきたいと思います。次回記事もお楽しみに。(聞き手:kaki)