2019年2月から3月の間、インターンシップ生としてco-ba koriyamaをお手伝いしてくださった桝永 衣沙奈さんと岡村 圭祐さん。
お2人にco-ba利用者の皆さんの、起業のきっかけや現在のお仕事について、今後の展望などインタビューしていただきました。
8名の方にご協力いただいた、インタビュー記事を掲載いたします!
聞き手/桝永 衣沙奈 岡村 圭祐
文/桝永 衣沙奈
カメラマン/桝永 衣沙奈
みんなに愛されるイベントプランナー
2年前にイベント企画を主とする個人事業主として起業し、他にもカフェ巡りや写真、音楽など様々なことをしているシナモンボーイさんは、いつも走って移動することから郡山でちょっとした有名人になっています。
「街でシナモンボーイを見かけるとその日はいいことがある」だとか(笑)
走って移動する理由など、人生について色々お話を伺いました。
シナモンボーイ 渡邉達也(わたなべ・たつや)さん
Q起業したきっかけはなんですか。
「一つの仕事だけでは物足りないという気持ちから、イベントに積極的に通うようになり、様々な人と出会い、人脈が広がったことから始まりました。よく通っていたカフェで、店主にイベント企画をしないかというお話をいただことがきっかけです。もともとまちづくりなどに興味があったのでそのお仕事を始めました。豊かで充実した暮らしを目指した暮らしづくりビレッジという郡山の施設でお仕事をしていました。
『かぞくをつなぐうたのじかん』という、歌や読み聞かせのイベントや、『サンデーマーケット』という消費者と生産者をつなぐイベントなどを企画しました。」
震災が大切なことを教えてくれた
Q人生の転換期を教えてください。
「震災が起きた時です。10代20代と引っ込み思案で会社と家だけを行き来するような生活をしており、体重も80キロくらいありました。
しかし震災直後、公共交通機関が全て止まり10キロのお米を10キロ歩いて運ばなくてはいけないというような状況になりました。自分でなんとかしなくてはいけない、自分から何かしなくては何も変わらないことに気づき、まずダイエットから始めました。走って移動するのもこの時からはじめました。
そこから自分から行動しようと思うようになり、人生が少しずつ変わり始めたんです。」
Qなぜ走るのですか。
「いざという時は自分の力でなんとかしなくてはいけないという思いから走っています。あとは、福島はバスの本数が少ないので趣味のカフェ巡りをする時、自分で走った方が早いんです。
走ることは健康にもいいですし、車に乗っていては気づかないような景色、季節の匂い、空の色などにも気づいたりすることもできます。道も実際走ることですぐに覚えられたりしますよ。」
福島の魅力を全国に発信したい
Q今後の展望をお聞かせください。
「色々な人が対話できる場所を作りたいです。否定も肯定もせずに、人々が緩いコミュニティで交流できる場所を作れたらいいなと考えています。
まちづくりは楽しいことづくりであり、色々な場所で色々な人が楽しいことをすれば街は良くなっていくと思います。まずは自分ができることを少しずつでもしていきたいです。
また福島は、福島市からいわき市まで二時間弱かかるなど交通的にも地域的にも横のつながりが弱いです。もっと福島の中で交流が生まれればいいと思っています。福島が大好きなので、福島の魅力をなんらかの形で全国に発信していきたいです。」