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ITサービスのヒットメーカーが、社会を変える！！
株式会社コラビット 代表取締役 浅海社長
co-ba Re-SOHKOにはたくさんの魅力的な入居者様がいらっしゃいます。そんな入居者様たちの事をもっと多くの人に知ってほしい！と、この度、入居者様インタビュー企画をスタートしました。記念すべき第一回目は、株式会社コラビットの浅海社長です。
株式会社コラビット 代表取締役 浅海剛
『あれ？仕事ってどっから降ってくるんだっけ？』
僕はずっとエンジニア職なんですけど、一応エンジニアとしてはそこそこ自信があったんですね。だから「自分でやった方が儲かるだろ」とか思って最初の会社をさらっと辞めたんですけど、その時ふと思ったんですよね。「仕事ってどっから降ってくるんだっけ？」って(笑)。そのとき初めて「だから営業マンがいるのか！！」「寝てて仕事が降ってくるわけじゃないんだー！なるほど〜！w」と思いましたよ。しばらくは東京にいたんですが、お金がなくなり(笑)、家賃をゼロにするために一度実家の埼玉に帰ってフリーランスとして働く日々に。この時代にいくつか自分でサービスを作り出しました。５〜10くらいのサービスを作りましたが、きちんと本格的にサービスとして形になったのは３つくらいかな？
どんなサービスを作られたんですか？
まず一つ目は「ラクマス」というサービスです。中小企業の方々がHPをどんどん制作し始めていた時代で、「自分で更新したい」という需要が当時からありまして。それで、自分でHPを更新できるシステムを作り販売した所、ヒットしました。ちょうどアメリカでムーバブルタイプっていう仕組みが流行っていた頃で。まぁ僕はそれを知らないままに作ってしまいましたが、今思うと和製ムーバブルタイプみたいなものですね。開発したのは10年くらい前ですが、未だにサービスは存続しています。もうサービスは手放しちゃいましたが、実はコレ（ホームページを指差しながら）僕なんですよ(笑)※ラクマスのロゴの横の男性は、若かりし頃の浅海社長だそうです。
すごい！Wordpressができる前に、もうCMS※を作っていらっしゃったとは！！他には、どんなお仕事をされていたのですか？
※CMS＝Contents Management System
HTMLやCSSのようなWebサイトの制作に必要な専門知識を必要とせず、テキストや画像などの情報を入力するだけでサイト構築ができるシステム。
もう一つはオーダーメイドのお葬式が注文できる、オンラインのビルドメイド・システムを作りました。しかしこれは失敗しましたね(笑)。誰も申し込みに来ないんです。後から知ったのですが、お葬式は基本病院から紹介された所に皆さんお願いするらしくて。僕は病院に営業を全くかけてなかったので、それは仕事来ないですよね。それに、当時はまだ自分の親や親戚も死んでなくて、真の意味で『ユーザーの立場になりきれていなかった』というのもあると思います。「いかにお客様の目線でサービスを開発できるか」という意識は、この失敗があるからこそ、僕の中にすごく重要なポイントとして根付いています。
次に関わったサービスは「ドリパス」というものです。もともとあったサービスに、CTO（Chief Technology Officer = 最高技術責任者）として参画しました。これはすごくニッチな層を狙ったサービスでですね。どんなマイナーな映画でも、リクエストが多ければ映画館で上映できる！というものです。これは結構人気が出まして、実は私がJoinして３ヶ月くらい（サービス開始から数えると４年程度）でヤフー株式会社に買収されました。
ええぇっ！あのYahooから買収されたんですか！
はい、そうです。さらに、サービスを売却するだけじゃなく、経営陣は社員として中に入ってほしいと言われたので2013年にヤフー株式会社に入社しました。買収と言いつつ、要はヘッドハンティングですよね。その際に、「Yahoo！チケット」という、Yahooとavexがコラボして制作したチケット販売サイトの開発なども行いました。2014年からスタートしたサービスなんですが、この立ち上げの時の事業責任者が僕だったんです。もともとサービスの概要は立ち上がってたんだけど、どうにも上手くいかないから手伝ってくれって言われて、気づいたら最後のケツ拭き役になったっていう(笑)。このサービスは今子会社化されて「株式会社パスレボ」として別法人になっているみたいです。
僕は、一旦入社したものの早く辞めたいと思っていて(笑)、最初２年契約と言われたものを交渉して１年に巻いてもらいました(笑)。その後独立して2014年に、休眠させていた株式会社コラビットを復活させ今に至ります。
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いよいよ本格的に自分のビジネスが動きだす！という感じですね。
はい、次に何を作ろうかな、と考えた時に、何か「社会的に大きい事をしたい！」と思いました。それは以前作った「ドリパス」の時から思っていた事で。ドリパスって、サービスとしてはとても良いサービスだったんですが、そもそもニッチな層向けのサービスだったので市場のパイが小さかったんですよね。そのパイって、こちらの工夫次第でどうにかなるものでもない。どうせ何か作るなら、お客様の役に立って、かつ社会的に役に立つような『でっかい』事をやった方が楽しいなって、その時に思ったんです。
『不動産って、全然IT使ってないよね』
色々と考えた結果「不動産」に行き着きました。不動産ってとにかく全然IT使ってないんですよね。未だに全部、紙とFAXだし。こりゃあやべーな！ってなって(笑)。実はまだヤフー株式会社の会社員だったころ、オフィスまで２時間かけて通っていまして。往復で４時間ですよね。往復で４時間って、覚醒時間の何％ですか？その時間ずっと電車に乗ってるなんて、アホですか俺？とか思ってて(笑)。家を建てたばかりだったのですが、本気で引っ越しを考えはじめて。でも当時、自分の家がいくらで売れるか検討がつかず、なかなか行動に移せなかったんです。さらに日本だと海外に比べて中古の価値がとても低くて、「買った時より値崩れする」っていう感覚があるから、それもまたハードルで。
そこで、中古の物件の価値がすぐに分かるシステムがあれば、みんなもっと中古の物件を売りたくなるし、そうすると良い物件が市場にどんどん生まれて、業界全体が活性化できると思ったんです。しかも家って、絶対誰でも住むものじゃないですか。だから社会的意義がすごくあるなと思って。
具体的にどんなサービスを開発したのですか？
HowMa（ハウマ）というサービスを作りました。サイトに、物件の住所や面積・築年数など簡単な情報を入れていくだけで、その家の売却価格が１分で分かるサービスです。また、人に貸した場合の賃料や、将来の査定価格の予想推移、何年住めば特になるかなど様々な情報が調べられます。
それは便利ですね！思わずチェックしてみたくなっちゃいます。
無料でできるのでぜひどうぞ！実はこの不動産の価格を決定する因子はとても複雑で、それを調べるのに５ヶ月かかりました。でも、開発したもののそれが合っているかどうかも分からないし、本当に僕がたてたロジック通りの金額で家が売れるのか試してみたくて、住んでた家を売りました。
でもそれは、ここ数年の仕事の中で一番「やらかしちゃった」事ですね。結構無理やり調整したので、奥さんとそれで喧嘩して当時は離婚の危機でした(笑)。引っ越して半年くらいは冷戦状態が続きました。奥さんは横浜が好きな人間だったので、東京に行きたくなかったんでしょうね(笑)。色々と開発は大変でしたが、その甲斐あって、今ではとても良いサービスになったと思います。実際に自分の家もきちんと売れたんですが、家が売れた値段は、予測と10万の誤差だったんですよ！
お仕事で一番楽しかった出来事は何ですか？
そうですね。一つ目は、大手企業であるパナソニックさんがHowMaを導入してくれた事ですかね。営業したわけではなくて、お問い合わせからいきなり連絡がきたんです。自分の仕事が評価されてすごく嬉しかったですし、担当の方とお会いすると「本当に楽しそうに仕事してますよねー！」と言われて。それも嬉しかったですね！
もう一つは、自社に人がどんどん増えること。やっぱり仲間が増えるというのは、嬉しいですね。うちは結構面白い人種が集まっているんですよ。岡崎とは、ずっと前から一緒に仕事をする！！と心に決めていて、昔はビジネスの企画を練るために、二人で鎌倉へ合宿に行ったりしましたね。あとは、出戻りメンバーがいたり、他社の人をお酒の力を借りて口説きおとしたり(笑)。優秀な奴しかいないですよ。本当に、彼らのおかげで毎日楽しく仕事ができるし、「やらされてる感」ではなく「自主的に動く人」が集まっていると思います。
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co-ba Re-SOHKOとの出会いを教えてください。
以前は芝浦に月十何万でマンションを借りていたのですが、ちゃんとしたオフィスが欲しいなと思って色々探していました。そんな時「倉庫」の「リノベーション」ってめっちゃかっこいいなと思って。普通のリノベーションって、もっと高いんですよ。倉庫だったら、リノベーションもお手軽価格だし、むしろむき出しの鉄骨とか無骨な感じが、めちゃかっこいいですよね。なので「倉庫」「リノベーション」で検索したら、リソーコの事例集が出てきて。てか、それ以外に全然ないんですよ。色々調べてたら、「これ、全部同じ会社がやってんじゃん！」となってco-ba Re-SOHKOにたどり着きました。調べたら満席だったんですよ。でも諦められなくて電話をしてみたんです。そしたら、なんとタイミングよくキャンセルが出たらしくて！これは運命と思い、スペースを見に行って、即日契約しました！！
co-ba Re-SOHKOが、もっとこうなったらいいな、
と思うところがあれば教えてください。
前の住人の趣味で壁が青色なんですけど、それが暗く感じて以前は嫌だったんです。入居時はのちにペンキで塗り直そうとしてて、でも面倒臭いからいっか！って結局そのままになってます。そのぶん、スプラトゥーン（※イカをモチーフにしたキャラクター達が、フィールド上にペンキを塗った面積を競うゲームソフト）をスタッフみんなでやってペンキ欲を解消してました(笑)。あとはオフィス空間に窓がなくて暗いのが不満だったんですが、最近、壁をぶち壊して増床させていただけたので、だいぶ開放感が出ましたね！これでやっとエンジニアに「窓がない！窓がないオフィスしか借りる能力がない社長なんてクソだ！」と、文句が言われることがなくなってホッとしています(笑)。また、切実な問題としては、喫煙所（屋上）が17時までしか開いてないので夜まで吸えるようにしてほしいですね。せっかくすごく素敵なので24時間入れるようにして欲しいです。夜景とかも見たいし、バーカウンターとかあれば最高だな〜！！
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プライベートはどんな生活をしていますか？
実は物欲もないし金欲もないし、プライベートでやりたい事って本当にないんですよね。それが課題ですね(笑)。休日はだいたい子供と公園で遊んでいます。７歳と３歳の女の子がいるので、追いかけっことかしたりして。本気で遊びすぎて、この間、派手に擦り剥いちゃいました(笑)。近所の子供達も交えて鬼ごっこをしてて、崖をガッガッて登ってたらぶつけちゃって。あれ？ぶつけたなぁって思ってたら、けっこういってるwみたいな。こういう怪我が絶えないですね。
趣味は全くないのですか？
以前は、それなりに趣味はありましたよ。でも僕の趣味ってだいたい「死にそう」なやつばかりで。単車・パラグライダー・スキューバダイビングとか。でも、死んだ時のリスクとか考えちゃうと、子供が生まれてからとても出来なくなりました。実際何回か死にそうになってるんですよね(笑)。ゲームも好きなんですが、バイオハザードとかグロいゲームが好きで、これまた子供がいると家で出来ないんです。
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これからどんな事にチャレンジしたいですか？
今はこのまま、HowMaに本腰を入れて頑張りたいです。2020年までに中古の住宅流通のサービスをより良く改良し、もっとこの仕組みを当たり前のものとして根付かせたいと思っています。不動産業界を良い業界に変えていきたいという思いもありますね。家を買うのって、だいたい人生に一度だけじゃないですか。でも業界の中にはそれに胡座をかいて「賢い人は面倒臭い・売買に無知な人ほど良いお客様」という考え方の人もいるんです。僕はそれが許せないし、そんな業界をまるごと変えていきたいと思っています！
ただ不動産が片付いたら、次の社会的な課題を解決しよう！となるかもしれないですね。
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「仕事が好き！」というオーラが、常に周りに漏れ出ているような浅海社長。これまでにローンチさせたサービスの数々をお聞きし、その数とクオリティに度肝を抜かれました。さらにすごいのは、10年以上昔に開発したサービスが今も使い続けられていること。流行り廃りのスピードが尋常じゃないIT業界において、ロングセラー商品になるという事は、本当に利用者にとって使いやすい、必要とされているサービスばかりなのだなと思いました。「ユーザー体験」「社会を変えるインパクト」という言葉を、インタビュー中にも何度もおっしゃっていた浅海社長。きっとこれから、もっとすごいサービスがどんどん生まれてくる気がしてなりません！
Writing 堀之内千恵
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