京王線調布駅から徒歩1分にある会員制コワーキングスペース「co-ba CHOFU(コーバ チョウフ)」には、様々な仕事をしている人たちが日々集まっています。
いったい、どんな人たちがco-ba CHOFUを拠点に働き、暮らしているのでしょうか。
Vol.17は、看護師・保健師として働きながら、看護医療ライター・コンテンツディレクターを務めるN direction 高山真由子さんにお話を伺いました。
看護ジャーナリストという立場から、看護医療系コンテンツの企画・取材・監修、記事の執筆をしています。また、この仕事は看護師・保健師経験がベースになっており、現場の仕事も好きなことと、現場の肌感覚を忘れないためにもクリニック等でも勤務しています。
幼稚園の頃から「看護婦さんになる!」と言っていたようで、人のお世話が好きなこともあり、迷うことなく看護短大に進学しました。在学中に愛読していた看護学生向けの雑誌に、読者である学生が自分の学校を紹介するページがあり、好奇心に従って応募したことがライターの道につながっていました。出版社から送られてきた使い捨てカメラで外観や校内の写真を撮り、素人ながらも学校の魅力を伝えようと一生懸命文章を書いて送ったことは懐かしい思い出です。
その後、編集部で掲載に向けた打ち合わせをした時の会話から、さまざまな病院の看護部長にインタビュー取材する連載企画を担当することになり、看護師の仕事の休日を活用して取材に出かけ、仕事の合間に記事を執筆する生活が始まりました。
そこから細々と看護ライターとして活動をする中で、たくさんのご縁をいただき徐々にライターの仕事の幅も広がっていきました。看護師の「副業」という存在でしたが、自分の看護職としての専門性は何かを追及した時に、「書く」という強みを生かして看護や医療を適切に社会に伝えることを本業にしたいと思い、大学院に進学してジャーナリズムを学びました。
修了後しばらくしてから一般企業に転職し、医療系オウンドメディアの編集者としてコンテンツ制作に携わりました。しかし、今後のキャリアを考えた時に、より広いフィールドで仕事に携わりたいと思い、2023年に独立し現在に至ります。看護系出版社やwebメディア、看護系団体がクライアントで、最近ではビジネスニュースサイトともお仕事しています。
自宅から近かったことと、他のシェアオフィスと違って地域のつながりや利用者間のコミュニケーションを重視していることに魅力を感じたからです。また、平日午前会員というお手頃価格なプランがあったことも大きかったです。入会後に大学つながりの知人2人も会員だったことがわかり、おかげでco-baに早く馴染めたように思います。
―どのようにco-baを使っていますか。
朝、娘のお弁当作りと朝支度、洗濯などドタバタの中で娘と一緒に自宅を出発し、最寄り駅まで送り出すというひと仕事を終えて7:45頃、大抵は一番乗りにco-baに到着します。 その後、朝食を食べながらラジオを聴き、ひと息ついて仕事モードに切り替えています。
平日朝会員で滞在時間が短いことから休憩時間は設けず、途中、キッチンエリアにある紅茶やコーヒーをいれたり、自席でお菓子を食べたりして気分転換をはかっています。12:30前後に帰宅することが多いですが、集中していると気が付けば12:55ということもあり、慌てて片付けることも少なくありません。
自宅でやることが多いです。たまにモーニングを兼ねてファミレスやカフェでやることもありますし、取材や打ち合せに出かけることもあります。
また、平日午後はスポーツ整形外科クリニックの仕事が、春と秋の週末はスポーツ救護(自転車レース、六大学野球)の仕事が加わります。
―co-baの後に看護師のお仕事をされたり、週末もお仕事をされたりとフル稼働ですね!そんな高山さんのお休みの日はどんなふうに過ごしていますか。
身体を動かすことが好きなので、娘とサイクリングに出かけたり、たまにランニングやトライアスロンの大会に参加したりしています。以前ほど運動しなくなったのでこれはよくないと思い、仕事を辞めてニューヨークに留学するほどハマっていたクラシックバレエを再開しました。
また、自宅にある小さい庭を活用してバーベキューをすることもあります。コロナ禍はこの庭に救われました。
―趣味のトライアスロンは他のco-ba会員さんとも共通する話題で盛りあがっていましたね
トライアスロンを始めたのは夫の影響ですが、その前に自転車選手としてさまざまな大会に参戦していました。保健師資格取得のために27歳で大学に編入した際、学生生活を満喫するためにも何かサークルに入ろうと、長期休暇中のみの活動だというサイクリング部に入ったことがきっかけでした。
最初はマウンテンバイクで部活動を楽しむ程度でしたが、友人からロードバイクを譲り受けたことで専門店に出入りするようになったことが運命を変えました。お店のイベントで⼤会に出たことを機に自転車ロードレースにのめりこみ、実業団チームに誘われたことも手伝って、大学院修了のタイミングで自転車選手になりました。
保健師として伊豆諸島の御蔵島(みくらしま)まで調布飛行場からセスナに乗り、経由地の島からヘリコプターに乗り継いで通勤したり、大学の看護学部の非常勤講師やライティングなどさまざまな仕事をしながら全国を転戦し、全日本選手権出場を叶えました。
その後、夫に誘われてトライアスロンにもチャレンジすることになり、水泳とランニングの強化に苦しみながらも入賞することができました。
大学院修士課程在籍中から「いつか博士課程に進学したい」と思っており、今もその気持ちは変わらないので、仕事と並行して受験準備を進めています。
また、社会が持つ看護師の歪んだイメージを正しく伝える、看護職の労働環境等の問題点を考察するなど、ジャーナリズム活動もさらに注力していきたいと考えています。「看護ジャーナリズム」はおそらく私が言い始めたことで、看護界でもまだ認知されていません。自分自身がやっていることについても発信していく必要があると感じ、学会発表などにも積極的に取り組んでいくつもりです。
子育ての奮闘と迫りくる介護に備えつつも、一度きりの人生を後悔せず終われるよう、これからもチャレンジし続けていきたいと思います。
看護医療というニッチな分野ですが、もし関連のあるお仕事があればお任せください。また、仕事柄健康相談や育児・介護相談も可能なので、co-baの保健室としてお気軽にお声がけいただければと思います。
いつもco-baで集中してお仕事されている高山さんしか知らなかったのですが、看護医療ライターとして取材に行く高山さん、クリニックで看護師をする高山さん、ニューヨークに留学して学んだバレエを再開した高山さん、トライアスロンの大会に出る高山さん、博士課程の受験勉強をする高山さん、家事育児をする高山さん・・・と、高山さんって何人いるのかな、高山さんだけ1日が24時間以上あるのかな(笑)本当にそんなふうに思ってしまうようなエネルギーを感じ、私も刺激を受けました。
これからも高山さんのご活躍が楽しみです!またいろいろとお話を伺えたらなと思いました。(co-baの保健室もぜひ利用したい!)
co-ba CHOFUには平日午前会員プラン(6,600円/月)があり、高山さんのように子育て中の方や午前に集中してco-baでお仕事をしてから午後出社される方、まずは短時間での利用から試してみたい方などにご利用いただいています。
co-ba CHOFUが気になった方はぜひ見学申込フォームからお申し込みください。
co-baCHOFUには、多様な職業、働き方、使い方をされている魅力的な会員さんがたくさんいらっしゃいます。
次回記事もお楽しみに。(聞き手:chika)