京王線調布駅から徒歩1分にある会員制コワーキングスペース「co-ba CHOFU(コーバ チョウフ)」には、様々な仕事をしている人たちが日々集まっています。いったい、どんな人たちがco-ba CHOFUを拠点に働き、暮らしているのでしょうか。
今回は、2021年11月にco-ba CHOFUを卒業され、今月新しく自分のオフィスを構えた株式会社タイプイー(type-e.inc)の木谷宗義さんに、「今の仕事について」「co-baでの過ごし方」「co-baを仕事の拠点に選んだ理由」「今後の事業展開について」の4つの質問を軸に、お話を聞きました。
株式会社タイプイーの木谷宗義です。「コンテンツマーケティングとSNSマーケティングの編集プロダクション」として、企業のオウンドメディアやソーシャルメディア(Twitter、Facebook、Instagram等)の記事制作や運用サポートをしています。
また、単に記事を作るだけでなく、メディアやSNS、ホームページを横断的に考えてPVアップやホームページ送客、ブランディング、顧客開拓といった目的を持って、成果が出るように戦略立案から具体的な記事制作、数値分析などを行えるのが強みです。クライアントは、自動車メーカー、自動車関連サービス企業、大手広告代理店など。最近では作家さんやタレントさんのWEB戦略のサポートもしています。
編集者・コンテンツディレクターとして、クライアントと打ち合わせをしたり戦略や企画を考えたり。企画に合わせて進行管理やライターさんのディレクション、ライターさんが制作した記事の編集・校正などを行っています。
対面での打ち合わせや取材以外は、インターネットさえあればどこでもできる仕事なので、co-baでほとんどの業務をやっていましたね。
木谷さんが担当された記事
実は、大学は「ライティング・編集」とは畑違いの“機械工学科”だったんです。
というのも、子どもの頃から父親の影響で絵本を見るよりも「世界の自動車カタログ」とかをずっと見ていたこともあって、「車なら工学部でしょ」という周囲のすすめで機械工学科に行ったのですが、ぜんぜん車のメカニズムに興味がないことに気づいたんですね。しかも、大学の数学や物理の勉強が難しい(笑)。
特に「こういう職業に就きたい」というのもなかったのですが、周りの9割がエンジニアを目指すなか、自分がエンジニアになるのは想像できなくて。何かなと考えた時、雑誌や本を読むのが好きだったので、漠然と「ライティング・編集」の仕事が浮かんで、大学卒業後に、編集の専門学校に進みました。そして、たまたま編集プロダクションの社長と知り合ったのをきっかけに、フリーランスライターになったのが、今にいたる出発点です。
当初は取材ライティングやポータルサイトのコミュニティ運営などをやっていましたが、そこから得意分野である自動車関連で声がかかるようになり、自動車分野に関わるようになってライターから編集者へシフト。さらにSNSの運用サポートに携わったことでオウンドメディアとSNSの2軸が仕事の中心となって、「コンテンツマーケティングとSNSマーケティングの編集プロダクション」というスタイルの会社設立に至りました。
社員ではなく、ビジネスパートナーという形で、同じ編集者・コンテンツディレクターが1人います。その他は、案件ごとにライターさんや編集者をアサインする形をとっています。コアメンバーは私を含めたディレクター2人ですが、幅広いジャンルに専門性を持つ20人ぐらいの人たちと仕事をしています。
週3~5回利用していました。保育園に子どもを送ってから8時半~9時半に来て、18時台に帰宅が通常サイクルで、打ち合わせや取材がないときは、ほぼco-baに来ていましたし、タスクがなくてもとりあえずco-baに行くことで、仕事に関連する調べ物や勉強をするようにしていました。
「家に帰ったら仕事はしない!」と決めていたので、実はあまり休憩していなくて・・・。co-baにいる時にいかに集中できるか、という感じでした。とはいえ、集中力は続かないので、小上がりに移動して仕事をしたり、本を読んだり、昼寝をしたり・・・(笑)
自宅で仕事をすることはほとんどなくて、外出先や帰り道の途中のカフェやファミレスで仕事をしていました。電源、Wi-Fi、ドリンクバーのあるファミレスは最強です(笑)。
また、日曜は家族で過ごす日になっているので公園や買い物に行くことが多いですね。多摩エリアは大きな公園がたくさんあるので、公園開拓を楽しんでいます。最近では、府中の森公園、武蔵野公園、聖蹟桜ヶ丘にある桜ヶ丘公園、調布にある鬼太郎ひろばなどに行きました。基本的には車で移動することが多いのですが、たまに電車やバスに乗ると娘がワクワクしていて、その反応を見るのも楽しいです。
▶聖蹟桜ヶ丘にある桜ヶ丘公園
co-baに入会したのは、子どもが生まれる2ヶ月前でした。「生まれたら絶対家で仕事できない!」と、家から一番近くのワークスペースを検索して出てきたのがco-baでした。コミュニティマネージャーさんに話を聞いて、ただの場所ではなくてコミュニティを大事にしているとのことで決めました。
実際、コミュニティマネージャーさんも他の会員さんもみんな仲がよくて、友達が増えたような感覚でした。コロナ前には、よくランチ会なども開催されていて、友達でもないし同僚でもないし他人でもない、なんとも不思議な関係が自分には心地よかったです。ワンルームを借りて作業部屋にするという手もありましたが、それでは自宅作業と変わらないので、コミュニケーションが取れる人たちがいる場所で仕事ができたのは良かったなと思います。
▶2019年12月の忘年会の様子
木谷さんは以前、co-ba CHOFUの運営会社である非営利型株式会社PolarisのWebサイト記事にもご協力いただきました。
コワーキングスペース「co-ba CHOFU」が心地よいサードプレイスである理由
co-baに入会した翌年に会社type-eを設立して、もうすぐ4年目が始まります。外見的には、11月にco-baを卒業して、自社オフィス「type-e office&studio」に移ったことが最近で一番大きな変化でした。ここは、カメラマンをしている妻のフォトスタジオ「ふくろうの庭」も兼ねています。自社オフィスができたことで、今までカフェでやっていた打ち合わせや取材、撮影がオフィスでできるようになりました。また個人的には、カメラマンの妻と連携した仕事もできるようになるかな、という期待もあります。
事業内容的には、ようやく体制が整って、メディアやSNSだけでなく、WEBや動画を含めて、あらゆる制作に対応できるようになったところ。コンテンツ制作からWEB制作のトータルプロデュースへと、編集者・コンテンツディレクターの視点を生かして事業の幅を広げていきたいと思っています。あと自社オフィスがあるのが商店街なので、地域に根ざした活動も視野に、商店街を盛りあげていけたらいいですね。
今回は、co-ba CHOFUの卒業生にインタビューをしてみました。
co-baCHOFUはスタートアップのオフィスとして利用いただく会員さんもいます。
正直卒業は寂しいですが、新しいステージへの旅立ちをみんなで応援する場でもあります。
自分のオフィスを構え、新たな挑戦も始まる木谷さんの今後が楽しみです。またいつでもco-baに遊びに来てくださいね!
co-baCHOFUには、多様な職業、働き方、使い方をされている魅力的な会員さんがたくさんいらっしゃるので、これからもご紹介していきたいと思います。次回記事もお楽しみに。(聞き手:chika)