こんにちは!co-ba jinnanです!
7/17(水)に「JINNAN-SHADOWING」vol.2を開催しました!
ーーーーーーーーーーーーー
【JINNAN-SHADOWING とは?】
co-ba jinnanが主催する、スタートアップ向けのトークイベント。主にスタートアップにとって必要な知識や、先輩からの経験を学ぶ勉強会です。
ーーーーーーーーーーーーー
「会社の家計簿」とも言われる決算書。
決算を眺めると、世の中の企業が歩んできた歴史や、さまざまな成功や失敗が見えてきます。
しかし「決算の存在は知っているけど、読むのは難しそう」と思っている方は多いはず…
自社の経営状態を正確に把握することで、根拠のある判断ができるようにもなる。
決算を読むことは、特にスタートアップにとって重要なスキルなんです。
そこで今回は、XTechプロデューサー/M&ABASE取締役の廣川さんをお迎えし、
・基本的な決算の読み方とは?
・決算の「どの項目」で「何が」分かるの?
・スタートアップ関係者が見るべき指標とは?その活かし方は?
などを中心に、すぐに使える「決算の読み方」を教えていただきました!
当初定員30名のところ申し込みが殺到し、最終的に60名にお越しいただくという大盛況でお送りしたのですが、改めて決算の読み方に対する関心の高さが伺えました。熱気に包まれた会場から、当日の内容をトピックごとに要点をまとめてお伝えします!
【登壇者】
▼廣川 航
XTechプロデューサー/M&ABASE取締役
慶應義塾大学卒。中学2年より株式投資を始める。大学在学中、スタートアップやVC、ヘッジファンドなどでリサーチに携わる。2018年8月よりXTechに参画し、子会社としてM&ABASEを設立。
https://twitter.com/tosyokainoouzi
決算=会社の成績書
1.どの企業が何のサービスをやっているか知る。伸びている事業とその理由を知る
2.競合のKPIを知っておく
3.売上/利益/利益率を把握して、事業運営に活かす
4.事業計画を建てる時に参考にする
例えば、新規事業をやろうと思った時に、市場規模やその%を取るのにどれくらいのコストがかかるかというのが肌感で分かるになる。
まずは売り上げと営業利益を見る。
損益計算書(PL)を見れば、同じようなサービスでも原価や広告宣伝費などのかけ方が違うことから構造の違いを把握できる。
ex.ストレージサービスのDropboxとBoX
広告宣伝費
Box:SaaSのため初期には売り込みが必要で、広告宣伝費を大きくかけてユーザーを獲得していた
Dropbox:ネットワーク効果で自然と広がっていく構造だったため、全体の割合としては低い。
「企業名+IR」で検索
IR資料の種類
・決算短信:速報的なもの
・決算説明会資料:一番分かりやすい→視覚的に分かりやすくまとめられているから
・有価証券報告書:一番情報が濃い
まず決算説明会資料で全体像を把握し、有価証券報告書で詳細を見ていくのが良い。
・ビジネス構造はどういったものか?KPIとして何を見ているのか?何をしたのか?
・IRは企業ごとに見せ方が違っておもしろい
・売上はどのような成長をしてきたのか?どういう売上なのか?
・KPIはどういう推移か?なぜ伸びているのか?
・どのようなコスト構造なのか?どういう比率なのか?いくらでユーザーを獲得してきているのか?コスト構造上の強みは何か?
・マーケットサイズはどのくらいか?どのくらい使われているか?
それぞれがいろんな角度から情報を出しているので、「こういう見せ方もあるんだ」ということに気づける。
・世の中にはたくさんの本があるが特にこの2冊が好き。何度も見直している。
「ビジネスモデル全史」
「経営戦略とコーポレートファイナンス」
・経産省・総務省の資料は結構勉強になる。良いレポート。
・TDnet:全ての上場企業の情報が流れている
・マクロミル:信用できるデータ。意外な切り口で提示してくれる。
・数年分のIR←めちゃくちゃ重要、プレスリリース、官報、登記簿、人に聞く
——
イベント終了後も、廣川さんに質問をしようと人だかりが!
みなさん真剣な眼差しでお話を聞かれていて、終始熱量の高いイベントとなりました。
廣川さん、ありがとうございました!
★co-ba jinnan内覧・見学をご希望の方はこちらから!
お気軽にお申し込みください!
★co-ba jinnanのFacebookとTwitterはコチラ!
普段の活動を発信しているので、ぜひご覧ください^^
Facebook/Twitter