2018年8月17日から9月7日の間、インターンシップ生としてco-ba koriyamaをお手伝いしてくださった宮崎瞳さん。
宮崎さんがインターンシップ中にco-ba利用者の皆さんに、起業のきっかけや現在のお仕事について、今後の展望などについてインタビューしていただきました。
5名の方にご協力いただいた、宮崎さんのインタビュー記事を掲載いたします!
佐久間康浩さん(カメラマン)
「会いに来るカメラマン朔丸」として、最近ひっぱりだこの佐久間康治さん。
実は前まで写真とは無縁の生活をしていました。
星空や福島県の自然を撮影した作品を見て、とても感動しました。
それらの魅力的な写真を撮る佐久間さんの原動力は何なのでしょう。
Q起業したきっかけはなんですか
「写真家になる前までは15年間歯科技工士のお仕事をしていました。
きっかけは2011年に起きた東日本大震災です。
震災で福島=原発というイメージが全国のみなさんについてしまっていると思うんですよね。そんなのは嫌だ。元気な福島だってあるんだと伝えたい。
だから僕は一切震災の写真は撮っていないです。
福島の元気な姿、震災ではない写真を撮ってきました。
最初は自分の子供だけに見せるためだけに元気な福島の写真を撮っていましたが、妻の提案でSNSで写真を発信してみたら、想像以上の反応があり、そこから2年後、歯科技工士の道具や制服は全部捨て、カメラマンとして人生の道を進んでいくと決意しました。」
Q印象深い出来事は何ですか?
現場の方と同じスタイルで同じ事をする。それが自分に一番合ったスタイル
水道工事などで手がける建設会社の方の撮影を3か月間密着したことが僕の転機となりました。一緒に下水道の中に入ったりタンクの中に入ったりして、入ったことのないような場所で撮影をした。それが自分のなかで一番転機になりました。その人達と同じ格好をしながら仕事をするスタイル。朝から晩まで一緒に汗を流し、ごはんも一緒に食べ、インタビューをする感覚で撮影をしていました。スタジオでアイドルを撮影する、というよりも働く人に密着してリアルな空気感を撮影することが自分に合っているんだとわかりました。」
Q佐久間さんの仕事のこだわりはなんですか?
どこまでリアルな写真が撮れるか、なんのために写真を撮るのか。
「依頼があったらただ撮りにいくのでなく、写真を撮る前に打合せの時間をたっぷりとります。例えばお寺での写真を撮ってほしいと依頼があった場合、一回以上はそこに必ず行きますね。その風景を見ないと意味がない。ただ綺麗に撮るなら僕じゃなくてもいいわけで。どれだけ心を寄せられるか、現場の人と会って打合せをして心の距離をつめていってから撮影に入るようにしています。写真はコミュニケーションです。」
Q起業して、変わったことはありますか?
世界が広がる
「写真を始めて世界が広くなりました。今までは僕は社会を知らなった。雇われていた頃は同じ場所でずっと同じ作業をしてきた。自分が代表になってこの仕事をするようになって福島県にはこんな立派な職に就いている人がいるんだ、こんなに面白い人がいるんだ。と本当にすごい人がたくさんいると知ることができました!
Q今後のビジョンを教えてください
―カメラマンを選んでほしいー
「この美容師さんがいい!というようなことがあるでしょ?でもこのカメラマンがいい!ってあまり聞きませんよね…(笑)
このカメラマンさんがいい!とそれぞれ好みで選んでもらえる、そんな人が増えていったらいいなと思います。そしてそれぞれカメラマンには個性があって色んなカメラマンさんが世界中にいるんだということをもっとみなさんに知ってほしいです。」
[Profile] 佐久間康浩さん
カメラマン