2019年2月から3月の間、インターンシップ生としてco-ba koriyamaをお手伝いしてくださった桝永 衣沙奈さんと岡村 圭祐さん。
お2人にco-ba利用者の皆さんの、起業のきっかけや現在のお仕事について、今後の展望などインタビューしていただきました。
8名の方にご協力いただいた、インタビュー記事を掲載いたします!
聞き手/桝永 衣沙奈 岡村 圭祐
文/桝永 衣沙奈
カメラマン/桝永 衣沙奈
主婦の力を社会に役立てる
福島県本宮市の祖父の畑にあったヘチマを使って何か発信できないか-と、子育て中のママを応援する化粧品ブランド『almoアルモ』を立ち上げ、現在は主婦の力を社会に役立てる、『ままここネット』を運営するなど多岐にわたる活動をされています。
そんな横尾さんに、主婦や福島を元気にしたいという思いについてお話を伺いました。
almo アルモ 横尾恵美(よこお・えみ)さん
Qなぜヘチマ化粧水を作ったのですか。
「福島のイメージを変えたかったからです。
福島は未だに原発や被災地のイメージがあると思います。でも実際は、豊かな自然と普通の暮らしがあって、他の地域と何の違いもないところです。
自分の子供達が、他の地域に出て行った時に福島出身であることがマイナスにならないようなイメージをこのヘチマ化粧水を通して広めたいです。」
ママたちの力が結集した、ママのための化粧品
Qヘチマ化粧水への思いを教えてください。
「このヘチマ化粧水は主婦の力の集合体なんです。
ラベルはママ友のデザイナーさんが、商品のパンフレットは義理の妹がデザインしてくれました。みんな今は仕事をしていない専業主婦です。専業主婦は今は使っていないだけで実は色々なスキルを持っています。
この商品は、忙しいママさんのためにスリーステップで簡単にお手入れできるもので、容器などはママ友にアンケートをとりながら作りました。」
Qままここネットとはどのようなものですか
「県内外の主婦70人が所属しており、それぞれが得意なものを持ち寄ってお悩みを解決するサイトです。主婦は毎日の家事の中で、自分なりに工夫をしており、それぞれのスキルがあります。これを利用して、自社商品を使った新しいメニュー、食べ合わせの提案などを行なっています。」
女性の生き方の選択肢を増やしたい
Qなぜ、そのようなコミュニティーを作ったのですか
「私の経験なのですが、幼稚園に預けながら働いても幼稚園代が引かれると経済的メリットがほとんどなく、現代のママさんは専業主婦か保育園に預けフルタイムで働くどちらかしか選択肢がありません。
その中間である、専業主婦が空いている時間に自宅で働くという選択肢を作りたかったんです。」
Qどのような姿勢を意識していますか
「思い立ったらやるということを大切にしています。
いろいろなことを考えてしまうと前に進めなくなってしまうので、計画や目標はあまり立てず、やりたいことや好きなことをやり続けています。
『almo』や『ままここネット』の立ち上げも、気がついたらこのようになったという感じです。」
Q今後の展望をお聞かせください。
「ヘチマ化粧品やままここネットを通して、主婦のスキルを活かせる仕組みを作りたいと思っています。
主婦が持っているスキルを主婦自身が認識し、スキルとして認められる社会になってほしいです。主婦のスキルを活かすことは企業にとっても利益になります。主婦仲間の中だけではなく、企業など外との関わりを通じてお金の流れができていけばいいと思っています。」