開催日時 | 18:30-21:00 |
開催場所 | co-ba nakanoshima |
参加費 | 1500円 |
定員 | 10名程度 |
応募方法 | Facebookの参加ボタンより表明ください! |
イベントページ | facebookイベントページはこちら https://www.facebook.com/events/ical/upcoming/?uid=100002262962642&key=AQBrkkg-YbH731Tn 大好評の「co-ba ブッククラブ」も、もう5回目です。 鴨長明が出家を決意し大原に移ったときの文章を取り上げ、それまでに至る長明のライフストーリーを紐解きます。 …気になりませんか?!笑 そして前回の感想を少し…。 「五つの不思議③」では、「養和の飢饉」と「元暦の大地震」を中心に読んでいきました。 ▼長明が生み出した「新しい文体」 いつもながらその場その時の描写の鮮明さには驚かされました。また、今回はそれだけでなく長明が貧しい人や女性・子どもといった「社会の下部構造」に目を向けているところが面白かったです。 長明のすごいところは、この時代に文字通り「新しい」文体を作ったことにあります。 こうした新しい文体だからこそ、飢饉の悲惨さと死んでいく人たちの中に見える親子・家族の情が描けたのかもしれません。 そうそう、文章を読んでいる途中に、「これは長明が書いた文章だと思いますか?議論になっている部分なんですが。」と桜井が問いかけました。 書いてある内容は少し前に出てきた内容と対になっているようにも思えるんですが、もう一度声に出しながら読むと少しリズムが違うようにも思います。そうした部分からも、長明の「文体」がどんなものかを感じることができました。 ▼「あじきなし」をめぐって 相次ぐ飢饉や地震によって、「人皆あじきなき事を述べ」ました。 僕はまだ当時5歳だったのであまり覚えていませんが、阪神淡路大震災が起きた直後の空気感がこんな感じだったみたいです。 それは言い換えれば、今まで作り上げてきた人為的なシステムが一夜にして崩壊したことで、これまで自分たちの中にあった、「人との距離感」や「価値観」や「秩序」が変化してしまう感じ。 そんな話を聞いて、僕もこの前の高槻の地震を思い出しました。 そういう自分の中での価値観の変化をもたらしたのは、地震という「どうしようもないもの」との対峙だったと思います。 長明の文章には、今のことと引きつけて考えられる要素がたくさんありますね。 とまぁこんな具合にたくさん考えられるブッククラブに是非とも皆さん参加してください(^^)♬ ■予定 ①「ゆく河の流れ」 ■講師 桜井 淳 【co-ba ブッククラブとは?】 co-ba nakanoshima で月1回の「読書会」を開きます。 かつて読んだことがある本、名前は知っているけれど読む機会がなかった本、今話題の本、そんな本(作品)の中からひとつをとりあげ、いろんな視点から読んでいきます。 そして、その読みをつき合わせる中で、思わぬ発見があったり、自分がこうだと思い込んでいた読みががらりと変わったり…という、わくわくするような読書体験を共有しませんか? 目的は「読むたのしさ」を追求すること。 ブッククラブの皮切りは、鴨長明の『方丈記』です。 「『方丈記』?あぁ、あの〝ゆく河の流れは絶えずして…〟っていう「無常」の文学のこと?」 ですが、この作品は、平安時代末、人々に襲いかかった災害の数々を克明に描いたルポルタージュ文学でもあるんです。 徹底したリアリストの目を持つ鴨長明、かれは、時代の転換をどうとらえたのか、自分の生をどんなふうに括ろうとしたのか、その無常観とはどんなものだったのか、そして、今の私たちにどんな問いを投げかけているのか… 一緒に考えたいと思います。 初回以降の日時は参加者と相談の上決定し、Facebookでお知らせします。 |
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注意事項 | ■問合せ Books×Coffee Sol. |