人生はショーだ!パフォーマーのステージをつくる |株式会社テンミニ 赤池慶彦/篠崎礼

  • 2017/05/16

プロのパフォーマーによる華麗な演技、気づけば虜になっていて、あっという間に時間が経っている…まさに非日常の体験。みなさん、そんな体験を最近してますか?

自らの事業を通して、様々なパフォーマーが活躍できる新しい文化を作りたいと考えるテンミニさん。その背景にはどんな思いがあるのでしょうか。お二人の過去の経験から、それらを紐解いていきたいと思います。

テンミニッツ(10分間)のエンターテメント。10分余らすことなく想いを詰め込み、最高の笑顔を届ける。

co-ba shibuya(以下co-ba):本日はよろしくお願いします!

テンミニ 赤池さん(以下赤池):株式会社テンミニ 代表の赤池です。株式会社東京リサイクル代表取締役社長もしています。

テンミニ篠崎さん(以下篠崎):株式会社テンミニで広報を担当しています篠崎です。co-ba shibuyaへは会社として登記していますが、実際に会員として使わせてもらっているのが私になります。

co-ba:事業内容について教えてください!

赤池:パフォーマーに特化したクラウドソーシングサービスです。会社名にある通り、テンミニッツ(10分間)のパフォーマンスを提供します。結婚式の余興や企業のイベント等で使って頂いてます。

パフォーマーはなかなか日の目を浴びない職業で、職業パフォーマーとして食べていける人はほんの一握り。ほとんどがバイトで生計を立てながら、空いた時間で芸を磨いてステージに立っているという状況です。長時間拘束されるわりに、仲介業者に手数料を取られてしまい手元に入るのはわずかな出演料。生活を考え、泣く泣く夢を諦めなくてはいけなくなった人がたくさんいます。僕は長年パフォーマーのキャスティングに携わってきた中でそのサイクルを変えたい、と強く感じました。まずパフォーマーが活躍できるシーンを作る。それが作れれば、努力している人達も収入を得られるような仕組みを作れるはずなんです。テンミニでは、パフォーマーの需要だけじゃなく供給先もしっかり作ることを念頭におきながら、事業を展開しています。

co-ba:華やかに見えますが、現実は厳しい世界なんですね。

赤池:そうなんですよ。だからこそ、僕らが立ち上がる理由があると思っています。僕たちは、パフォーマーという職業が活きる文化を作っていきたい。

co-ba:文化をつくる、ですか。

赤池:はい、日本ではパフォーマー個人を気軽に呼べるようなシステムが浸透していない状況です。僕らテンミニは、パフォーマーが日常に溢れている風景を作りたいと思っています。例えば、パリでは地下鉄のコンコースで演奏したり、ストリートで突然パフォーマンスが始まることが日常茶飯事なんですけど、日本だとまだ馴染みがなく変質者扱いされちゃう傾向にあります。変質者は俺1人で十分だなんで(笑)

篠崎:そうですね。

赤池:こらこら〜!そこツッコミいれて!

co-ba:(笑)パフォーマンス時間が10分間と聞くと一瞬な気がしますが、実際は?

篠崎:ちょっと物足りなそうな顔をされる方が多いですね。でも、もっと見たいと思わせるところで引いてしまうのもまたいいのかな、とも考えていて。また呼びたい!みたい!と思わせる境界線が10分間なんだと思います。宴会で例えてみましょう。会を大体2時間と想定した場合、30分や1時間も余興をやると押しつけになって趣旨が変わってしまう。なので10分という短い時間でパッと場を盛り上げて、あとは懇親の時間へ移ってもらいます。そのネタをつまみに飲んでもらえればいいですね。

co-ba:10分であれば、価格帯も通常より下がるので、一般の方もお願いしやすそうですね。

篠崎:はい、ですので企業や団体の方だけではなく、誕生日パーティなど個人の催し物など、幅広い方に使っていただけたら嬉しいです。

(テンミニさんのWebサイトトップページ 。パフォーマーの紹介や会員登録はこちらこから簡単に行える)

co-ba:篠崎さんは以前会計事務所で働かれていたそうですね。大手からベンチャー、しかも畑違いのフィールドへの転職と知り大変驚いたのですが、どんな思いでテンミニさんに入られたのでしょう?

篠崎:私はもともと、表現者を応援したいという気持ちを持っていました。実は大学のとき演劇をやっていて、小さな劇団を作っていたんですよ。少人数で結成していたんですけど、それがものすごく面白かったんです。将来は表現者の人と一緒に仕事がしたいなぁと漠然と夢見ていたものの、すごく厳しい世界だということも分かっていました。なので大学卒業後は、結果演劇とは関係のない会社で働くことに決めました。仕事自体は楽しかったのですが、胸のどこかで表現者に寄り添いたいという気持ちがありました。そんな矢先に日本仕事百科で弊社の社員募集の記事を見つけたんです。それを読んだ時、飛び跳ねましたね。こんな形で表現者をサポートできる仕事があるんだ、まさに私のための仕事なんじゃないかって。そこには事業内容だけではなく赤池の人生ストーリーも載っていたのですが、これが人間味に溢れていて。「この赤池さんって人、おもしろそうだな」って素直に思ったんです。そして実際会ってみたら、予想通りの魅力的な方だったので、テンミニで働きたい意思を伝えました。

co-ba:その想いは現職に深く繋がっていますね。実際に表現者(パフォーマー)の方と直に会ってサポートをしているのって篠崎さんですよね。

篠崎:そうです!なので、夢叶ったりという感じです。いつもメールを送って勧誘するんですけど、初期の頃は出来たばかりの会社だから不安ですとか、そういうのやってないんで、と断られることも多かったです。しかし最近になって、パフォーマー界で知り合いも増え、テンミニの知名度もあがってきました。先日も初見のパフォーマーにメールを送ったら、「テンミニさんの評判を噂で耳にして気になっていたし、篠崎さんってスタッフがいい人だって知り合いパフォーマーから聞いてます。ぜひ登録したいです!」と言ってくださり、少しずつだけど輪が広がってきているのを実感しています。

 

10分という時間で何ができるか。一人ひとりと真剣に向き合い、ベストな表現方法を一緒に見つけ出していく。

co-ba:どんな方々が在籍しているのでしょうか。

赤池:幅広い芸能をもったパフォーマーが在籍しています。バルーンマジック、コメディアン、ファイヤーダンス、ジャグリング、戦隊ヒーロー、MC…まさに十人十色。着実にパフォーマーも増えてきていて、設立1年で登録数は100名以上になりました。

篠崎:先日は、サンシャイン水族館で閉店した後に、水族館だけフロアを借りて、水槽の前でマジックさせてもらう機会がありました。和装の女性マジシャンが踊り舞うように織り成すマジック、本当に綺麗でした!

co-ba:素敵ですね。一方で、パフォーマー文化に馴染みの無い日本人なので企画する側は結構大変そうですね。いざパフォーマーを呼ぼうと決まっても、シチュエーションに合ったものがどれなのか分からない。しかも10分で場を盛り上げるとなると、さらに頭を使いそう。

赤池:その通りです。なので、私たちがコンシェルジュとなってご提案させて頂くことが多いです。今回の水族館のケースであれば、ご年配の方が多いと聞いていたので、水槽に見劣りしないくらい華やかで大勢の人が楽しめる、女性和風マジシャンを提案させていただきました。狙い通りの反応で、クライアントやお客様にご満足頂けたと自負しています。逆にガテン系の会社ではモノマネ芸人さんがウケるなど、クライアントや場所、雰囲気によってマッチングの相性の良し悪しがあるので、そこをうまく汲み取ってマッチングさせてもらっています。

co-ba:100人以上いる登録パフォーマーの属性やキャラクターがわからないとミスマッチが増えそうですが、そのあたりのデータも篠崎さんが把握しているのでしょうか。

篠崎:はい、そのために面談は欠かさずさせて頂いています。ヒアリングとクオリティチェック、トーク力チェックなどを経て、登録の可否が決まります。トーク力はパフォーマンスする上で大事なポイントです。テンミニはパフォーマンス時間が10分と決まっているので、短い時間でしっかり魅せることができるか、観客がマジックにかかる雰囲気にもってこれるかどうかなどチェックしています。

co-ba:なるほど、その中で一瞬で観客の心をつかむには技術だけじゃなくて、巧みに観客たちを自分に引き付けるだけの能力があるかということなんですね。面談ではそこのクオリティも見ている、と。

赤池:そうです。10分というのはステージの入りと出も含まれた時間なんです。つまり、会場に足を一歩踏み出した瞬間から観客と触れ合うものだと私たちは考えています。パフォーマンスに入る前後のちょっとしたときに、本来の人柄がぽっと出るんですよね。そういうときこそ観客の心をぐっと掴めることができる魅力的なパフォーマーなのかをみています。

(マジシャンの不思議なパフォーマンスに子供は興味津々。子供を喜ばせるのもお手の物。)

co-ba:co-baの会議室を使って、よく面談されてましたよね。受付で登録パフォーマーさんとご挨拶させてもらう機会が多々ありましたが、みなさん雰囲気良くていい人ばっかりだなあと密かに思っていました。「こんにちは〜!」と爽やかに入ってくる人が多い。

赤池:そうそう、あとテンミニの登録パフォーマーってアツい人が多いんですよ。打ち合わせに同席すると、突然バルーンアートとか作り始めちゃう。僕こんなことできます!!って意気揚々とアピールし始めるから、周りからすごい注目される(笑)

co-ba:それでいうと、以前スタッキングパフォーマーSEOPPIさんがco-baで面談していたとき、突然「みなさん!今からパフォーマンスするんで見ませんか?」と誘ってくださったことがあります。フロアにいるひとみんな集まって生パフォーマンスを見させてもらいました。こんなに目の前で芸を見たのが生まれて初めてだったので興奮を抑えることができませんでした。それを見たSEOPPIさんが一言、「やってみます?」って。なかなかうまく出来ず、みんな意地になって何度もなんどもトライしてたのですが、その間ずーっとニコニコと嬉しそうにしていたのを鮮明に覚えています。そのときに、「ああ、もし私がテンミニさんのサービスを頼んだら、たぶん彼のように純粋に芸道が好きな気持ちのよいパフォーマーさんが来てきれるに違いない。」と胸の中でストンと何かが落ちる感じがしました。ものの10分でパフォーマーマジックにかかった瞬間でした。

(スタッキングのトップパフォーマーのSEOPPIさん。世界レベルのパフォーマンスに観客は虜に!)

篠崎:そんな風に感じてくれていたとは!スタッキングは子供たちも体験できるパフォーマンスなので、見せるだけじゃなくてワークショップもいれることでより一層関心を持ってもらえます。そうすることで、グッとパフォーマンスの世界に浸れるんです。

また、他社のサービスと違って、私たちテンミニはパフォーマーと一緒に企画を作るようにしています。クライアントから頂いたたった10分間という時間を、どうやったら感情が揺さぶられるくらい心に残る10分間になるかを必死に考えます。クライアントにプレゼントを送る気持ちでパッケージをつくり、きちんと納得してもらった上で購入して頂いています

co-ba:なるほど、パフォーマーにとっても単に登録して出演料をもらうというではなく、もう一歩先の関係性が成り立っているんですね。困ったらとりあえず赤池さんや篠崎さんに相談してみようって気持ちになりそうです

赤池:意外と自分の魅せ方が分からず困っているパフォーマーっているもので、僕こういうことできるんですがどう表現したいいかわからないので一緒に考えてくれませんか?、とか、文章書くのが苦手な人からは「パフォーマンス動画を見て紹介文のヒントをくれませんか?」とか本当に様々な相談を受けますね。

最高の10分間をお届けするために、一人ひとりと真剣に向き合って最善のパフォーマンスや見せ方を探すお手伝いをさせていただいています。

co-ba:それはオプション料金になるんですか?

赤池:今は無料です。僕らのサービスは人と人の繋がりがなによりも大事だと考えています。だから篠崎が担当しているスカウトやパフォーマサポートっていうのは本当に肝心な仕事なんですよ。正直いろいろな無理をクライアントから言われるんで、それをきっちりパフォーマーに伝えたうえで協力してもらわないといけない。要望を伝えるにも僕らとパフォーマーの間に、普段からちょっとした相談事をし合えるような良好な関係が築けているか否かはとても重要なんです。

 

世の中に埋もれた才能や想い、隠れた表現者を発掘し、再び舞台へ。僕らだから提供できる付加価値がある。

co-ba:ちなみに、co-ba会員の方もファイヤーパフォーマーとして登録されていますよね。趣味でファイヤーパフォーマンスをしているとは聞いてましたが、まさか登録しているとは露知らず、びっくりしました!

篠崎:とはツクルバの5周年パーティーで出会いました。弊社のサービス紹介したら、俺こういうのできるよって。そこからとんとん拍子に登録が決まりました。

co-ba:co-baのイベントにテンミニさん経由で彼に来てもらおうかな。

赤池:いいけど、それだとco-ba火事になっちゃうよ(笑)ビルごと燃えちゃう(笑)

co-ba:じゃあだめですね(笑)

篠崎:たしかに隠れた表現者っていうのは結構多いんですよ。
たとえば、先ほどのco-ba会員さんのように本業とは別に、隠し持った芸や技術を披露する場を探している人。テンミニでは週末パフォーマーも大歓迎です!事実、企業のCFOの方で、MCや歌に秀でている人の登録もいます。それと、これまでパフォーマーとしてやってきたけど事情があって辞めてしまった人たち。埋もれている才能や想いを掘り起こし、再び活躍できる舞台をつくっていきたいですね。

co-ba:co-ba shibuyaを利用してみてどうですか?

篠崎:わたし、co-ba大好きなんですよ。テンミニに属しながらも、体半分はco-baのようなものです(笑)転職してから、本社よりもco-baにいる方が断然長かったからホームみたいな感じで。

赤池:定例ミーティングが週1であるんですけど、いつもそわそわしてね。あたしの居場所ここじゃないわよって顔してさ。早くco-ba帰りたいってオーラを感じてたよ、僕は(笑)

篠崎:だってco-ba最高なんですよ、ほんと最高。人も雰囲気も・・・。特にco-baに入った当初は弊社メンバーも自分一人だけでポンッと野に放たれたような気分で、すごく心細かったんです。でも、co-baスタッフさんがみんな優しくて救われました。篠崎さん(テンミニさん)に合いそうな人がいるから紹介するねってナチュラルに繋げてくれるんですよ。嬉しかった。

co-ba:こちらこそです。私たちはいつも、テンミニさんは人を楽しませる天才集団だなって思います。交流会では赤池さんが愛のある野次で盛り上げてくださったり、co-baでの日常なら、篠崎さんの存在感。老若男女みんな篠崎さんのトリコですもん。掃除のおばちゃんも篠崎さんが数日いないと「最近あの子いないねえ」って。もはや、テンミニのみなさん一人ひとりがパフォーマーのようだなって思うんです。今このインタビューだって、笑いに溢れていてまるでパフォーマンスのようにみえてきました。出演料お支払いしないといけないですね(笑)

観客に笑顔を届けるサービスを運営している人たちがパフォーマー気質なのだから、このサービスがうまく成り立っている気がしていて。なんだか妙な納得感があるんですよね。

(仲睦まじい親子のようなお二人。漫才並みの面白い掛け合いはまるでパフォーマンス!?)

 

「パフォーマーの輸出」を目指して。海外で通用するパフォーマーを育成していきたい。

co-ba:今後の展望について聞かせてください。

篠崎:この1年でパフォーマーの発掘やサービスの需要に確信がもてたので、次は「文化の認知」ですね。パフォーマー文化を広めるために、他社とのコラボレーションも積極的にしていこうと思っています。仮に商業施設のステージなどの長期契約を取れれば、劇場のように日替わりでパフォーマーがこの場所を盛り上げることができます。施設にとっては集客につながり、パフォーマーにとっては安定した仕事が手に入りwin-winです。

赤池:コラボという点では、空港でパフォーマンスをやりたいという長年の夢があります。ストリートパフォーマンスが盛んなフランスからインスピレーションを受けたのが半分くらい。あとはやはり東京オリンピックを控えてどんどん外国人観光客が増えていく中で、これから日本人パフォーマーの活躍の場を広げたいという思いからですね。日本に降り立ったタイミングで披露出来ると、外国人の日本人に対するイメージが変わっていくと思うんですよ。日本人はこんなおもてなしもできるのかって。インバウンド対策としても、交通機関とのコラボは視野に入れてます。オフレコですが、実際に進んでいるプロジェクトもあります。早くみなさんに発表したいし、体験してほしいです。

co-ba:なんと!正式発表が楽しみです。

赤池:他にもやりたいことは山ほどあるのですが、そのひとつが「パフォーマーの輸出」です。本場であるアメリカのショービジネスに、優秀な日本人パフォーマーを輩出する手助けがしたいんです。ラスベガスといった世界のエンターテイナーが集まる場所で、テンミニの登録パフォーマーが活躍している世界になるのが理想ですね。

そのために今は全国のパフォーマーの発掘をし、まずは国内で活躍する場をつくる。そして、近い将来海外と日本をつなぐパイプ作りとかインフラ整備を整えていきたいと思っています。日本のパフォーマーもすごい人がたくさんいます。僕らが先頭に立って、どんどん仕掛けていきますよ。

co-ba:素晴らしいですね。赤池さん個人としては何かありますか?

赤池:あります!もう一つの会社、東京リサイクルとテンミニのコラボレーションをもっと濃くしていきたいです。東京リサイクルは年間約800本フリーマーケットを行っている会社です。フリーマーケットの中で、テンミニの登録パフォーマーを呼んで披露してもらう。付加価値をつけることで、老若男女より幅広い方にイベントを楽しんでいただきたいです。現在はメルカリと組んだフリーマーケットイベントや子供向けフリーマーケットなども開催させてもらっています。客層のターゲットが決まっているイベントのほうが、テンミニは対応しやすいですからね。そういうとこでも少しシナジーが生まれるといいなって考えてます。

co-ba:いいですね!篠崎さんはどうですか?

篠崎:私は、テンミニのサービスを家族へのサプライズとして使いたいです。
中でも、いま離れて暮らしている祖父母の元にパフォーマーを派遣したいです。お年寄りってなかなか外に出られないし、結構淡々とした毎日を送りがちだと思うんですけど、普段は味わえない素敵な10分間をプレゼントしてあげれたら喜んでくれるかなって思っています。

co-ba:なるほど。モノを送るよりも、ずっとグッとくる気がします。そういう非日常の一瞬って心にすごく残りますよね。感情の振れ幅が起きたときのほうが記憶に残りやすい。

篠崎:子供たちはわかりやすいですよね。イベントでマジシャンが登場すると、キラキラした目をしながら、マジシャンの動きを見つめています。初めて見るありえない出来事に一喜一憂しながら感動している、そんな瞬間が私は堪らなく好きなんです。マジシャンもまたそんな子供たちを見てものすごく嬉しそうにパフォーマンスするんですよ。その瞬間に立ちえることは、作り手として代え難い喜びがあります。この感動の瞬間を祖父母だけじゃなく、多くの人に届けたいです。

co-ba:この仕事ならではの味わえる感覚ですよね。そんな非日常の瞬間なんてそうそう無いです。それを演出するお手伝いってすごいおもしろいし、幸せですね。

赤池:非日常な感動がもっと日常的に起きるような世界にしたいですね。そして、もっとたくさんの人にパフォーマンスの魅力を感じて欲しいと思っています。頑張ります!

 

まさにパフォーマーとの二人三脚で、人々に非日常の体験を届けるテンミニさん。10分という時間は短いけれど、その中に込められた思いの強さを今回のインタビューを通して感じることができました。そしてなにより、お二人の人柄の良さや、熱意の強さ。本当にパフォーマーが活躍できる文化を作りたいという意思を感じることができました。

非日常な感動が日常的に起こるような世界…これからもテンミニさんの活躍期待しています!

 

 


[Profile] 赤池慶彦/篠崎礼

株式会社テンミニ

パフォーマーに特化したイベントの企画立案事業
全国でフリマイベントを開催する「東京リサイクル」の
グループ会社として2016年1月に設立。
【テンミニウェブサイト】https://www.10-min.jp/
【東京リサイクルウェブサイト】http://tokyorecycle.jp/

赤池慶彦(あかいけ よしひこ)
代表取締役
東京都出身。小学6年生の時、父親の会社の倒産により路上販売で生計を立て大学卒業後はヒモ生活で楽しく毎日を過ごす。(現在の奥さん)
その後なんだかんだあって現在は年間800本のイベントを開催する日本最大のフリマイベント会社「株式会社東京リサイクル」を経営。会社の理念は【ENJOY!】
イベントで出会ったパフォーマーたちの環境を変えたく、テンミニを設立。

篠崎礼(しのざき あや)
宮城県出身。
高校から大学までフェンシング一筋。2014年フェンシング全日本選手権出場。無類の馬好き。大学卒業後、4年間の会計士事務所勤務を経てテンミニと出会う。なんだかんだあって社長の笑顔とテンミニのコンセプトに魅了され入社!
経理からパフォーマースカウトなど色々担当。