だれでも手軽にQ&Aでコミュニティを構築! 小資本でも良いモノを作っている人が、活躍できる未来を |株式会社coco 高橋俊介(たかはししゅんすけ)

  • 2017/10/30

新しいモノやサービスが溢れる今日この頃、「使い方が分からない!」「どうすればいいの?」といった疑問が多発…。
そんなときに便利なQ&Aページですが、実はとても優れた宣伝媒体になっていることをご存知でしょうか。
その価値にいち早く気づき、サービス化した株式会社coco 代表取締役の高橋俊介さんにお話をお伺いしました。

「自分が世界を変えるんだ」という思いをいつも胸に

co-ba shibuya(以下co-ba):本日はよろしくお願いします!

高橋さん(以下高橋):こちらこそよろしくお願いします。株式会社coco代表の高橋俊介です。大学3年生だった2013年1月に弊社を設立し、現在はオリジナルコミュニティサイトを低価格・短時間で構築するサービスCommunity Baseを開発しています。

co-ba:学生で起業されたんですね。何か理由があるのですか?

高橋:色々とやりたいタイミングが大学時代に重なったということですね。でも入学当時は物理学者になりたかったんですよ。

co-ba:物理学者!

高橋:というのも、当時物理を研究する理由のひとつが、影響力のある重要なことがしたいという思いがあったからなんです。その時は純粋に物理の発展によってこそ世界を変えられると信じていた。それは今も変わっていません。けど、それだけじゃないですよね。AIESECという海外インターンシップ事業を運営する学生団体での活動を通して、フロンティアで技術を開拓していく人々だけじゃなく、技術を社会に適応させていくような人々も必要だと感じました。

co-ba:確かに、それぞれの活躍の仕方は多様ですからね。

高橋:あとは、研究や実験というものに自分の性格が向いてないことに気づいたからです。ある期間一つのことに集中することは何事においても大切だと理解はしています。ただ、学術研究においては、数十年というような長期間でただひたすらに一つのテーマを追求していくわけです。
その点起業であれば、一回ごとの営業での成功や嬉しい瞬間がたくさんあるじゃないですか。そういった達成感の方が僕には向いていると感じました。

co-ba:なるほど。そこからどのように進んでいったのでしょうか。

高橋:当時ブログを書いてたんですよ。作ったサービスが全然うまくいかなかったことや、大学を中退したこととか、若気の至りで赤裸々に書いていました。今思い返すと、きちんとした大人達が読むと物申したいことも多い内容だったかもしれません(笑)
けれど、そのブログがきっかけで僕のことを面白がってくれた人もいて、とある資産家の方が投資してくれることになりました。今はその方は株主様として継続的に繋がりを持たせて頂いていて、今があります。

 

個の単位で活躍できる社会を目指して


(株式会社cocoのWEBサイト。「個の時代」の文字が印象的)

co-ba:ホームページを拝見すると、「個の時代」というテーマを掲げられていますよね。「個」に注目した理由には何かあるのでしょうか?

高橋:まず、肌感覚ですが、時代が個人へとフォーカスしてきていると感じるのが一番の理由です。そうなったほうが社会全体としても良くなるのではないか、と思います。というのも、資本や組織規模の大きさとそこから生み出される価値の大きさが比例しない時代になったからこそ、個人で価値を生み出すことが出来るようになった。人口一人あたりの生産性を考えても、確実に個人の単位で活躍できる社会の方がいいですよね。

co-ba:確かにこれからは「個の活躍」がキーになってくるかもしれませんね。

高橋:はい。ですが一方で、大きな組織が無くなるとも思っていません。だけど大きければいい、という話でもない。個人でこそ力が発揮できる人たちがいる。こういった時代に、個人で活躍したい人達の味方になれるようなサービスを世の中に提供していきたいと思っています。
良いものを作っている人々がいて、それらの商品をより少ない資本で広げるためにはどうすればよいか、ということを考えた結果、Q&Aサイトが適しているなと感じ、Community Baseを制作し始めました。

co-ba:Community Baseとはどのようなサービスなのでしょうか。

高橋:一言で言うなら、「誰でもカンタンにQ&Aサイトが作れるサービス」です!良い商品の周りには必ず良いコミュニティが出来ます。良いコミュニティを可視化することで、商品を買う前の潜在顧客層を巻き込む場を作り、各社がそれぞれの販売チャネルを持てるようになれると考えています!なので、商品をいいと思った人が次の人を連れてくるという仕組みを、いかに効率よく作れるかがカギだと考えています。なので、効率的に「潜在顧客」を獲得するための、「コンテンツマーケティング」だと考えて頂くといいかもしれませんね。

co-ba:それはもともと温めていたアイデアですか?

高橋:様々なサービスを受託でやっていくうちでの気付きですね。色々なサービスに関わるなかで、良い商品の周りには必ず良いコミュニティが広がっていることを身をもって確信しました。けれどやっぱり広告費が出せないからという人もいて。彼らに話をきく中で、Q&Aサイトを作ることでもっと人が集まるようにしたら面白いんじゃないかというアイディアが生まれ、作りはじめました。


民泊ポータルサイト、タレント事務所、相続・終活・財産のお悩みサイトなど幅広い企業が導入している

co-ba:Q&Aで回答するのはユーザー同士ということでしょうか?

高橋:はい、その通りです。コミュニティの質が高いからこそ、ユーザーだけで半自動的に成立している。しかもソフトウェアなので、放っておいても顧客が持ってる資本に関係なく成長していきます。維持費はサーバー代くらいじゃないかな。

co-ba:自然発生的に進化していくコミュニティなんですね。
様々なジャンルのwebサイトにも提供していますが、これまで想定外の使われ方だったり、新たな気づきとかありますか?

高橋:本当に回答するような人がいるのか?という質問が割と多く来ますね。自分の中でも、質問より回答の方が少ないだろうと予想していました。でも実際は逆で、なぜか回答したがりな人が多い。人の役に立ちたいというインセンティブによるのかもしれません。
持論ですが、何を聞きたいか自分の中できちんと理解してから質問することのほうが案外ハードルが高いんだと思います。特に投稿となると。

co-ba:LINEアカウントとの連携は、質問のハードルを下げる目的もある?

高橋:そうです。普段慣れている チャットアプリから質問が投げられれば質問のハードルを低くできるのではと考えました。予想的中で、LINE導入後から質問数がぐっと増えてきて。年齢層はやはりスマートフォンのメインユーザーである20~30代中心でしたが、これからはそれ以上の年代にも気軽に使ってもらえるよう工夫していきたいですね。


(Community BaseのWEBページ。ブラウザ、LINE、両方を用いたサービスで使い勝手がいい)

co-ba:他にサービス構築において心掛けていることは?

高橋:機能をできる限りそぎ落とすということです。必要か迷ったら基本入れない、というスタンスで開発をしています。まずは見ている人の煩わしさを出来る限り排除したいということ、それと冗長な機能によって、後々のシステム管理が面倒になる可能性を無くしたいからです。カテゴリー分けや、タグ付けも基本はつけないようにしています。Q&Aサイトは毎日見るようなコンテンツではないですよね。だからフォロー機能等も切り離しています。

co-ba:実際、たくさん機能を付けてほしいという依頼も多そうですが?

高橋:受託を行っていた時、やはりそういう声が多かったです。けれど何でもできるサービスというのは実は、なかなか長く使ってもらえない。ユーザも機能がシンプルで明確なほうが利用しやすい。サイトの利用者と運営者、どちらの視点に立っても、このやり方が一番いいのではないか、と考えています。

co-ba:どちらにとっても嬉しいサービスになっているわけですね。現在はどのような方々に使って頂いているのでしょうか?

高橋:そうですね、最近ですと、子連れOKのシングルマザー向けシェアオフィス「ママスクエア」さんのホームページで採用して頂いております。「子供が泣いても問題ないのか」「授乳スペースはあるのか」「おもちゃは?」など、普通のシェアオフィス以上に利用者の質問は多いはず。それぞれニーズを汲み取る形で、ケースに合ったオリジナルのcommunity baseの開発を行います。こういったオンライン上でのコミュニティがあることで、気軽に相談ができるし、そのアンサーを複数の人からもらえる。子育てやシェアオフィスに対する考えって正解がないから、たくさんの方からのフィードバックが役に立つんですよね。さらには、そのやり取りを見た他の人の役にも立つというメリットもあります。

co-ba:なるほど。

高橋:あとはある芸能事務所にも採用して頂いていて、そこでは所属タレントに質問できるQ&Aサイトを設けました。新しいタレント候補を集めるきっかけになっています。

co-ba:クライアントはCommunity Baseにどのような期待をしているのでしょうか?

高橋:ユーザー同士で自動的にコンテンツが創られる仕組みが欲しいと考えているのだと思います。コンテンツマーケティングの面から考えてみましょう。仮に記事を書いてそのサイトへの集客を図るとします。けれども記事を作り続けるのって結構大変ですよね。ネタも新しく考えないといけないし、なにより労力が掛かる。もちろんSEO効果とかも活用していくのですが、その記事を書くコストに対して、それを上回る効果を生み出すことは非常に難しいことです。
それ
そうすると、ユーザー同士が情報を投稿し合うコミュニティがあって、そこにどんどん情報が集まってくる方がいいことに気づく。そこでQ&Aが有効だなと考えてもらえるわけです。ちなみにオウンドメディアも結局googleの検索で引っかかるのはQ&Aなんですね。

co-ba:このようなことに気づいた方が、cocoさんのところへ依頼しに来て下さってるんですね。

 

co-baは自社サービスに熱をもって挑戦をしている人が多く、刺激をもらえる場所

co-ba:高橋さんがco-ba shibuyaへの入居する決め手は何だったのでしょうか。

高橋:まず家から近いのは一つ。夜型なので24時間年中無休で利用できることは非常に大きいメリットですね。また勝手なイメージですが、シェアオフィスだとクリエイターさんが受託で仕事を受けている人が多いのかと思っていたのですが、co-ba shibuyaは自社サービスを作ってチャレンジしようとしている人が多くて。そういった人達が身近にいる環境はすごくいいですね!僕もcommunity baseをどんどん広げていきたいと思っているので、同じように自社サービスに熱をもって挑戦をしている人は心の支えにもなります。

co-ba:そうですね!co-baのコンセプト「チャレンジを応援する」の通り、ジャンル問わずそういった方々が集まってきてくれてます。周りの会員さんとの関わりは?

高橋:趣味のテニス仲間がいたり、深夜にお隣さんとラーメン食べに行ったりしますよ。あとは、会員さんのバックグラウンドの多様さにも驚きます。僕は新卒で企業に入って働いた経験がない分、大きな企業に所属していた方の話はかなり参考になりますね。大企業への営業に行く前に、大企業の内情を聞いて参考にしたり、社会人マナーをおしえてもらったり。困ったときにはラフに相談させてもらってます。


(co-baで作業をされる高橋さん。オープンスペースのため仕切りがなく、隣の人と談笑することも)

co-ba:今後の展望等あればお聞かせください!

高橋:とにかく1人でも多くのユーザー集めることを目指します。まずはこのcommunity baseに全力を注ぐつもりです。ここ1年の単位では、よりサービスも洗練されたものにしていきたいですね。
逆にもっと先の話は、具体的に決めていません。それは起きたことに対して一つひとつ対応していくことが重要だなと感じているからです。その中で自社でしかできないことを見つけていく。大きい目標はありつつも、目の前のことをやる中で自分の方向が発見されて、しかるべきところにたどり着くだろうと思っています。逆に今描けるもののレベルって対して高くないはずなんですよ。自分はまだまだ無知だと思っているので。
だから今のところは、たくさんの人に使ってもらえるサービスを作ることを目標にしておいて、今後の展望は全力で走りながら見つけていく。それでも着実に経験を積み重ねながら、紆余曲折ありながらも徐々に高みへと上って行けるといいなと思います。

co-ba:本日はありがとうございました!

 

いかに小資本でも効率的に商品やサービスをアピールできるか、いかにユーザ目線で使いやすいサービスを作れるか。個が活躍できる社会を目指す、高橋さんの活動に今後も注目です!
(※本インタビューは2017年6月に行われました)


[Profile] 高橋俊介(たかはししゅんすけ)

株式会社coco

代表取締役、エンジニア
群馬県出身。慶応大学理工学部在学中に株式会社cocoを創業し、代表取締役社長に就任。かれこれ4年以上、様々なwebサービス、スマホアプリなどを開発しては失敗し、受託開発でなんとか食いつなぎつつ今に至る。自分でも”よく生きてるな”と自画自賛(?)している。現在はまたしつこく新規のサービスをリリースして奮闘中!
HP: http://thecoco.jp/
Community Base:https://demosite.cocotest.site/