東京都内にあるco-baを訪ねて歩いた「みっちーのco-ba散歩」、今週からはいよいよ地方編がスタートします。
現在、全国には11か所のco-baがありますが、東京以外の地域にあるのは北から順に花巻、気仙沼、郡山、飛騨高山、そして呉の5か所です。
和歌山での出張を経て、今週は飛騨高山へ。妻の出身地でもある岐阜県ではどんな出会いがあるのか楽しみにしながら岐阜県高山市に到着しました。季節は紅葉シーズン。絶好の観光シーズンで海外からの観光客もたくさんいます。飛騨国分寺の大銀杏も美しい季節です。
岐阜県高山市にあるco-ba hida takayamaは、地元の高校の同級生2人がUターンで戻ってきて立ち上げた高山で初のコワーキングスペース。到着した日は運営者のお1人で高山で100年以上続く印刷会社を経営されている住尚三さんが出迎えてくださいました。このco-baも元は印刷工場があった場所です。
高山市中心部を流れる宮川沿い、伝統的な建物が軒を連ねる観光地の一角に飛騨高山のco-baはあります。午前中は対岸で宮川朝市が開催される場所です。入口を入ると活版印刷機が!なんと現役で使えます。元印刷工場ならではですね。実際に活版印刷機を使って刷った名刺を見せていただきましたが、やはり味があるなぁという印象です。
co-baができる前は居酒屋として使われていたそうで、住さんが地元の方と一緒に「とりあえず白いペンキを塗ってみよう!」と始めたところ、地元の同じ高校の出身者であるもう1人の運営者、浅野翼さんと再会。建築士である浅野さんと地元の方も一緒になってつくり上げられたのがこのco-ba hida takayamaです。
内部にある机や椅子はもらいものも多いのだとか。みんなでつくった手作り感と、レトロな感じ。入るとなんとなく落ち着く、そんな空間です。
美しい紅葉と宮川の流れを見ながらゆったりとした時間を過ごすことができるコワーキングスペース。地元の中学生や高校生を招いたイベントを開催するなど、仕事の場であるだけでなく、様々な人が集まって高山の未来を一緒に考える、そんな場所になりそうなco-baです。
これから数日滞在して、co-ba hida takayamaの、そして高山市の魅力を感じてみたいと思います。
◆今日のみっちー日記◆
11/17(火)・くもり時々雨
・抜群のロケーション。観光地の真ん中で景色も最高のコワーキングスペース。
・住さんと一緒に周辺を歩くと次々に知り合いに出会う。100年続く企業のすごさを感じる。
・やはり高山は寒い。これから東北方面に向かうので寒さがちょっと心配。
Profile 光井周平
1983年広島生まれ。幼少期から城好きだったことが要因で中学校卒業後に呉工業高等専門学校(呉高専)建築学科に入学。 卒業後は広島大学に編入学をして、大学院工学研究科博士課程前期、後期を経て母校である呉高専に教員となる。 専門分野は建築構造で、助教として主に木造建築に関する研究をしている。 学生とともに呉市両城の空き家再生プロジェクトに取り組み始めて以来、“場(空間)”と“そこに集う人々”が地域の活性化に どのような役割を果たすのかに関心がある。2015年10月から12月まで民間企業研修のためツクルバで活動中。