DAY 42 キャンドル工房を見学!

  • 2015/12/01

co-ba kesennumaのオーナー・杉浦恵一さんは、気仙沼を中心とした「ともしびプロジェクト」を実施している一般社団法人Nr.12(ナンバートゥエルブ)の代表理事も務めています。co-baのお隣にはキャンドル工房がありますが、ここはその法人が運営しています。

ともしびプロジェクトは2011年11月11日にスタート。「忘れないをカタチに」をテーマに、毎月11日に全国の参加者がキャンドルに明かりを灯してインターネット上で共有することで、東日本大震災の記憶の風化を防止したり、被災地と関わるキッカケをつくるために行われています。

震災後、被災地支援に関わる中で仮設住宅の入居者から杉浦さんが聞いた「忘れないでほしい」という一言がきっかけだったそうです。現在では約30の都道府県や遠く海外からも参加者がいます。

IMG_2369
▲ともしびキャンドル工房。左隣にco-ba kesennumaがあります。

 今日はキャンドル工房にお邪魔して中を見せていただきました。ちなみに、ここの設計は飛騨高山のco-baの運営者の1人で設計も担当された浅野翼さんです。全国をバイク旅で巡っていた最中に杉浦さんと出会った浅野さんは、現地で筆記用具などを購入して気仙沼のイオンのフードコートでこのスケッチを描いたそうです。個人的にこのスケッチがとても好きです。想いを形にすることの素晴らしさを感じます。

IMG_3181
▲キャンドル工房に展示されている浅野さんのスケッチ。

さて、さっそく中を見せていただきます。ここではキャンドルの製作と販売をしています。キャンドルというと私はいわゆる“ろうそく”のイメージでしたが、実にさまざまなデザインのキャンドルがあります。県外からもよくお客さんが来られるそうです。

IMG_3131 IMG_3133 IMG_3163
▲いろんなデザインのキャンドル。

IMG_3112
▲ダルマさんのキャンドルを製作中。

1つ1つ手作業でつくられていくキャンドルたち。ここでは気仙沼在住の浅野さんと吉田さんのお2人がキャンドル製作に取り組まれています。お話を伺うと、浅野さんは芸術家タイプ(センスとインスピレーションでつくる)、吉田さんは職人タイプ(技術とこだわりでつくる)のようです。気仙沼の方言でお話をされるのがキャンドル工房の明るい雰囲気にも影響していると思います。

あと4か月ほどで震災から5年になります。今回気仙沼や石巻を訪れて、私自身も震災について考えることが少なくなっていたことに気付きました。研修が終わって呉に戻ったら、学生と一緒にキャンドルを灯してみたいと思います。

IMG_3159
▲浅野さん(左)、吉田さん(右)と一緒にキャンドル工房にて。

◆今日のみっちー日記◆
12/1(火)・晴れ
・呉に帰ったら学生と一緒にともしびプロジェクトに参加しよう。
・キャンドル工房での仕事を通じて明るくなったというお2人。たくさんの方との出会いが楽しいそうです。
・早いものでもう12月。研修終了まで残り約3週間です。

Profile  光井周平

1983年広島生まれ。幼少期から城好きだったことが要因で中学校卒業後に呉工業高等専門学校(呉高専)建築学科に入学。 卒業後は広島大学に編入学をして、大学院工学研究科博士課程前期、後期を経て母校である呉高専に教員となる。 専門分野は建築構造で、助教として主に木造建築に関する研究をしている。 学生とともに呉市両城の空き家再生プロジェクトに取り組み始めて以来、“場(空間)”と“そこに集う人々”が地域の活性化に どのような役割を果たすのかに関心がある。2015年10月から12月まで民間企業研修のためツクルバで活動中。