「電球×IoT」で生活をもっとスマートに |株式会社TeNKYU 代表取締役 菅 英規

  • 2016/09/28

「生活に溶け込む・操作入らず」をコンセプトに用途に合わせてカスタマイズできるマルチ通知電球「TeNKYU(テンキュウ)」を開発している株式会社TeNKYU代表取締役 菅 英規さん。

co-baが主催する渋谷系スタートアップを応援するプレゼンイベント「sprout#14」に登壇し、sprout賞とIBM賞のW受賞をされ、大注目されています。

そんな菅さんにお話を伺いました!

忘れ物をなくしたかった

── まずは、現在の活動について教えてください。

天気予報アプリがインストールされたネットに繋げる電球「TeNKYU」を開発しています。TeNKYU」は全自動で天気を色で知らせたり、主に情報を色で伝えるものと、スマート電球を設置している人の動きをネット上にデータを蓄積出来たり、スマートフォンに通知させたり出来る電球型のIoT製品です。

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基本的には簡単、操作不要、生活に馴染むことをコンセプトにやっています。工事不要で、今ある電球と交換するだけで使えます。例えば、天気予報で6時間以内の天気が80%以上の降水確率だとすれば、そのデータが「TeNKYU」と連動し、玄関に設置してある電球が青く光る仕組みになっています。そうなれば、「あ、今日は雨が降るんだな。傘をもっていこう」となりますよね。

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──なるほど、玄関で電球が色で知らせてくれるんですね。

そうですね。私は忘れ物をよくしてしまうので、家を出るタイミングで通知してくれるものが欲しいと思っていました。既存のサービスではそういったものがないんですよね。本当にアナログな方法はドアにメモを貼ったりしますが毎回文字書いたりするのは面倒なので、全自動で簡単に実現できるものは何かと考えた時に電球型に行き着きました。天気以外にもスケジュールアプリと連動して、大切な用事がある時は赤く光るなど、用途は幅広く考えています。

未知の領域での挑戦

──なぜ、IoTに注目したのでしょうか?

もともとIoTに興味があったわけではなく、忘れ物を解決する方法を考え始めて、最終的にIoTにたどり着いたという感じです。正直なことを言うと、作り始めた時はIoTという言葉すら知りませんでした。ちょうど自分が作り出したタイミングでIoTという言葉が出てきて騒がれ始めたので、当時はこの業界の魅力があまりよくわかっていませんでした。

──そうなんですね。ゼロからのスタートということで、この業界はハードルが高いように見えますが、まず何から始めたのでしょうか。

とにかく同じ業界にいる先駆者に聞いて回りました。特別周りに知り合いが多かったわけではないので、地道に1から人脈を築いて「こういうものを作りたいです」と色んな人に会ってひたすらアピールし続けてきました。そうすると、「この人いいよ」とか親切にも紹介していただけたりして、実際に話してみたら一緒にやりましょうと話に繋がったり。

──知らない人とでも今では簡単に繋がれますよね。

はい。SNSがない時代では考えられなかったと思いますが、幸運なことに今はインフラが整っているので、知らない人とでも簡単に繋がることができますよね。そこでモノづくりが好きな方達と出会えたのがよかったです。

──菅さん自身も、昔からモノづくりには興味があったのですか?

不器用ですが、大好きでしたね。6歳の頃、たまたま部屋にあったドライバーでファミコンを分解したことがあります。ゲームをするのも好きでしたが、それよりもゲーム機がどうなっているのかの方が気になって、一つ一つネジを外して構造を調べたりしていました。結局、戻せなくて、親に怒られたんですけどね。

小さい頃はひたすら、「どうなってるんだろう」とか「どうやって動いてんだろう」と気になったものを調べてはバラバラにして遊んでいました。そういう意味では幼少期からモノづくりに興味はあったと思います。

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co-ba shibuyaは色んな人々の考え方に触れられる場所

──活動拠点であるco-ba shibuyaの魅力について教えてください。

面白いことをやってみようという雰囲気がありますね。co-ba shibuyaに見学に来た時、ちょうどイベントをやっていたんですよ。地方の応援イベントで、煮物かなにかを和気あいあいと作っていて。それを垣間見た時に雰囲気の良い場所だなって。会員さんは接しやすく、ビジネス上の関係だけでなくプライベートでも仲良くなるほどコミュニケーションが取りやすい、アットホームな人が多いです。もくもくと1人で作業するだけでなく、色んな人と交流して考え方に触れてみたい!と思ったのも、co-ba shibuyaに入居した理由の一つです。

co-ba shibuyaには卒業生含めると500人以上の会員さんがいます。入居していると言ったら「ああ、あそこね!」って反応がが多くて、会話のきっかけになるのも嬉しいですね。

先日、co-ba主催のsproutイベントにも登壇者として参加できたので、入居して本当によかったと思います。

──sproutお疲れ様でした。いかがでしたか。

最初は自分が提供しているサービスが世の中に受け入れられるかどうか不安でしたが、幸いにもsprout賞とIBM賞とのW受賞だったので自信がつきました。おかげさまで、一緒にやりたいと言ってくれる人やVCの方、メディアの方からお話をいただくようになりました。これからどんどん挑戦していきたいです。

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──最後に、今後の展望について教えてください。

最終的には全世界にこのTeNKYUを広めたいです。今でいうスマホみたいに、これがないと生活が困るくらいの必需品にしたいです。ただ、IoTにこだわりがあるわけではなくて、生活をスマートにするために必要なことがあれば色んな分野で新しいことにチャレンジしていきたいと思っています。

──ありがとうございました!近い将来、菅さんが開発している製品を日常で当たり前に使っている日が来るかもしれませんね。今後の更なるご活躍を応援しています!


[Profile] 菅 英規

株式会社TeNKYU 代表取締役

菅 英規 (かん ひでき)
電子メーカーに入社し、誘導体フィルタの設計・製造を通じてモノづくりを経験。また、技術営業として台北に駐在し、数々のプロジェクトの立ち上げに関わる。その後、株式会社TeNKYUを創業。世界中の玄関に通知電球TeNKYUを設置することを目標に活躍中。

■「お天気」から「見守り」までTenkyu-マルチ通知電球- テンキュウ HP
http://tenkyu.net/

■TeNKYU Facebookページ
https://www.facebook.com/TENKYU01/?pnref=story

■sproutとは
https://www.facebook.com/shibuyasprout/

http://tsukuruba.com/sprout/co-ba shibuya

co-ba shibuyaを運営する株式会社ツクルバがIBM BlueHubとトーマツ ベンチャーサポート株式会社と共催するピッチイベント。「発芽する!渋谷発プレゼンプラットフォーム」をコンセプトに、2014年から計14回、総勢71組のスタートアップが登壇、各回参加者平均が100名以上、のべ1400名以上が観覧している。「BtoCベンチャー応援コミュニティ」という切り口で、VC(ベンチャーキャピタル)や投資家・支援者向けのピッチイベントではなく、実際にユーザーとなる一般の方向けにプレゼンができ、直にその反応を得たり、ファンを増やすことができるのが最大の特徴。現在隔月で開催中。東京都インキュベーションHUB事業に採択された「STARTUP GARDEN & TOKYO」のプロジェクトとしても活動。