co-ba Re-SOHKO会員さんに聞く! #02 |株式会社バディットコンサルティング 代表取締役 深澤 弘樹

  • 2018/11/05

「人を大切にする」信念を持ち、その人の人生を創り上げる!
日本の技術力・IT業界の未来を変える!!
株式会社バディットコンサルティング 代表取締役 深澤社長

入居者様たちの事をもっと多くの人に知ってほしい!から始まったインタビュー企画第二弾は、株式会社バディットコンサルティング 深澤社長です!

株式会社バディットコンサルティング 代表取締役 深澤弘樹

これまでのキャリアについて教えてください

大学を卒業後に通信機器関連の販売商社に営業職で就職しましたが、間も無く社内で別の事業が立ち上がり、3年目からは既存の営業と新規事業を掛け持つようになりました。その時の新規事業が、今の会社でも手がけているITエンジニア・技術者の人材ビジネスでした。


会社としてもこの新事業に重きを置いており、従来の通信機器販売業を越えて順調に業績を伸ばしていきました。私も初期からこの事業に携わっていたので、役員や海外赴任など様々な経験を積む事が出来ました。


会社を去る直前には、顧客向けの営業だけでなく、急成長している会社の内部を立て直すようなコーポレートの仕事も携わりました。例えば、当時は派遣している技術者の離職率の高さが問題視されており、それを改善するプロジェクトを自力で立ち上げました。具体的な活動としては、各常駐先に派遣されている技術者を回って意見や不満などを吸い上げ、それを経営層や営業部に伝えて改善策を提案するという、いわば対社内向けの営業活動を行いました。このプロジェクト開始前は20%だった離職率が12%まで下がったので、一定の成果を出せたと思っています。


このような経験を積んだ後、今の会社である(株)バディットコンサルティングを立ち上げて現在に至ります。

 

前職からすでに様々なキャリアを積まれていますが、独立したきっかけは?

学生の頃、漠然と「社長になりたい」と考えていました。
特に「これをしたい!」という事があったわけではなく、ただ「社長っていいな」と・・・。そのため大学では経営学を専攻し、就職する際も経営者との距離が近い会社を選びました。
実際に入社後はごく間近で「社長業」を見ることが出来たのですが、それ故に、自分は社長にはなれないと気づかされました。新卒1年目にして今までの夢が断たれたわけです(笑) 。その理由は社長の仕事のレベルが高すぎて絶対に真似できないと悟ったから。社長って大変な仕事なのだとその時に知りました。でもそこからは「社長になる」のではなく、「この社長を支える側にまわろう」と思えるようになり、それがモチベーションとなりました。もちろん独立した今でも、前職での社長のことを尊敬しています。


一方、自身も年を重ねていく内に、仕事でもプライベートでも段々と立場が変わっていきました。その中で「今度は自分が人に与える立場にならないと」と思うようになったのが起業のきっかけです。


将来的にはこの会社で新しい技術・サービスを開発し、日本の技術力を世界に発信できるようにしたいです。それが叶えば、日本の失われつつある良さや技術力を復活させる事ができるし、さらにそれらを自分たちが牽引する事が出来れば面白いと思うんですよね。

 

日本の技術力に関しても危惧されているのは、海外駐在の経験からですか?

そうですね。前職で約2年間の海外駐在を経験したことは影響が大きかったです。赴任先は中国の大連で、目的は海外拠点の足がかりを作ることでした。会社としても手探りの状況で、日本からの駐在は自分一人、他は中国の現地スタッフという環境で仕事をしていました。


その時に中国における技術者のレベルの高さを知り、そして逆に日本の技術力が衰退している事に気がついて危機感を覚えました。現地ではコールセンターのスタッフが当たり前のようにネットワーク技術関連の認定資格であるCCNA*とその上位資格のCCNP*を保有していたのです。そんな人材が揃っている現場は今の日本でも稀少ですよ。また中国のコールセンターは、日本の一次対応で手に負えなかった案件の二次対応を担当しているという点も衝撃でしたね。完全に逆だと思っていたので・・・。そして何より、向こうの技術者たちは本当に熱心に勉強しているのです。お国柄からか技術書等が手に入りにくい状況でしたが、1冊の本を何人もの同僚で共有し、ボロボロになるまで使っていました。そんな状況は日本では一度も見たことがなかった。そこに強い焦りのようなものを感じました。
※CCNA、CCNP : Cisco Systems社が認定するベンダー資格

 

海外での経験は、今の事業に大きく影響しているのですね

はい。そこでの経験を通して、「日本のエンジニアの技術力をもっと高めたい」、「最前線で活躍するエンジニアにもっとメリットがある世の中にしたい」と考えるようになりました。しかし以前の職場では、4,000人の技術者一人一人に育成のカリキュラムを組むことは叶わなかった。規模が大きいこととコスト面のしがらみもあったので。それでも今のIT業界には絶対に必要であることは自身がよく理解していたので、「誰かがやるべきことなら、いっそ自分で実現しよう」と思い立ち、今に至っています。

 

深澤社長は自社の技術者を本当に大切にされていらっしゃいますね。具体的には、どのようなフォローをしているのですか?

社員全員と1対1の定期面談を月に1回、必ず行います。逆にこの業界は顧客先に常駐するのが当たり前なので、面談等が無いと自社の社員と全く顔を合わせなくなることも珍しくないのです。そうすると社員は自社との繋がりが薄れて疎外感を覚えてしまう。この点がIT業界の課題だと思っているので、私はなるべくコミュニケーションの場を設けるよう心掛けています。そしてその甲斐あってか、月に3回開催する勉強会や懇親会は、強制参加ではないのですが(笑)、社員の参加率が90%を超えています。

▲社内勉強会の様子から社員様の熱意が伝わります!

 

そしてもう一つ、社員には面談の中で自分の技術を磨き続ける重要性を必ず伝えています。日々の業務に追われず、確かな技術力を身につけることで、大切に扱われるエンジニアになれるからです。またそうした努力を続けた技術者こそ景気に振り回されない人材になれるので。
SESの悩みあるあるでは「横のつながりが中々もてない」とよく耳にします。しかし当社では、先のようなコミュケーションの時間をきちんと取り、技術者と意思疎通を図りつづけていることで、この普遍的な悩みを解消することが出来ています!

▲皆さんの笑顔から温かい社風を感じられる一枚!

 

co-ba Re-SOHKOとの出会い、ご入居から今に至るまでの経緯を教えてください

ここを選んだきっかけは、おしゃれな雰囲気だったのが一番の理由です。HPを見ていても目を引きました。そして申込後の面談の雰囲気も良かった点が入居の決め手となりました。
入居当初はラウンジ会員で申し込みました。登記ができて、面接や軽いミーティングができて、インターネットも繋がれば十分だと考えており、全て叶ってこの値段は安いと感じたので。
それから半年ほど経ち、社員の採用活動が本格化していく中で書類の管理に不自由を感じて固定デスク会員に移行しました。ここも使い勝手が良く、一部屋に6席(6社)が集まっているので、様々な分野の方と会員同士のコミュニケーションを取れたのは貴重な経験でした。スタートアップの会社は一人で仕事をする事が多いですが、一日誰とも話さない日があると憂鬱になってしまうので、それが解消できたのも有り難かったです(笑) 。
さらに10ヶ月ほど経ち、資料なども溜まってきたので、現在は個室プランで事務所を構えるに至っています。
空きが全然なくて諦めかけていたのですが「入れそうだ」という話になり、しかし入れる、となってから数ヶ月待たされましたね(笑)。
無事に入居できて良かったです。

 

co-ba Re-SOHKOが、もっとこうなったらいいな、と思うことがあれば教えてください

今の対応に満足しています。
引き続き入居者が参加できるイベントの開催を増やしてほしいのと、あとはコワーキングの窓口担当者の方が最近変わって今はすごく真面目な感じになったのですが、僕は以前の暑苦しくて距離が近いぐらいの雰囲気も好きでした。

 

これからどんなことにチャレンジしたいですか?

事業面では、早く会社をある程度の規模に拡大して、いい仕事を取ってこられるようにしたいです。具体的には、8月で社員30名となったばかりですが、来期に向けて100名体制にしたいと思っています。また内製化の業務や自社開発事業も進めていきたいです。というのも、社員の中には意欲が高い人、チャレンジ精神が強い人が多く集まっているので、そのメンバーが活躍できる仕事やその礎を早く築いていきたいので。

 

プライベートでは趣味のアウトドアをこれからも続けていきます。社員に対してもそうですが、自分の子供にもどんな環境でも生きていける力を身につけて欲しいと思っています。アウトドアの経験を通して、火の起こし方やロープの結び方など、基本的な生きる知恵を得ることは絶対に役に立つと思っています!

「深澤社長、貴重なお話ありがとうございました!」

 

【編集後記】
「大切な人には、“どんな状況下でも生き抜く術”を身につけてほしい」と話す深澤社長。移り変わりの激しいこの時代の指導者に相応しい信念だと感じました。またお話をされる優しくて穏やかな雰囲気からは一転、お伺いしたそのキャリアはとてもタフで急スピードな成長が求められる内容でした。それは今のビジネス展開にも通じており、規模の拡大や案件の獲得に妥協はなく、着実に結果を出されています。何よりそのバイタリティの源が「人を大切にする」という想いからだと気づいたとき、深澤社長の下に優秀で意欲の高いエンジニアが集まるのも当然だと納得しました!親として子供を、社長として部下を、ビジネスリーダーとして日本の技術力を強くかつしなやかに生き残っていく存在へ育てるという難題に、相手への深い愛情をもって、全力で取り組まれている深澤社長。深澤社長が変えるITの世界に俄然関心が高まりました!

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[Profile] 深澤 弘樹

株式会社バディットコンサルティング 代表取締役