渋谷区神南に10月オープン予定のスタートアップにフォーカスしたワークプレイス「co-ba jinnan」では、続々と入居者が決まりつつあります。このマガジンでは、co-ba jinnanに集まる個性豊かなメンバーたちを紹介していきます。
vol.1はTEAMKIT代表の小谷草志さんをお呼びして、全3回にわたってお送りいたします。第2回では、TEAMKITの特色や独自の機能「whoop」について、うかがいました。
以前の記事を読みたい方は、下記からお読みください。
– 入居者インタビュー vol.1 TEAMKIT小谷草志さん(1/3)
(聞き手:神南BOYZ)
ーTEAMKITそのものについて、詳しく教えていただけますか?
TEAMKITはプロジェクトをシェアするためのプラットフォームです。フリーランスや個人で働いている人が、自分が請けた仕事や、自分がやりたいことを周りの人たちと一緒にシェアしたり、チーム組んだりしながら仕事していく、というのが普通になる世界を目指すサービスです。
TEAMKITウェブサイトより
ー他のプラットフォームとどういったところが違うのでしょうか。
TEAMKITは、0→1のプロジェクトを志向しているわけではないと思っています。例えば、いまのフリーランスの課題の中に、自分一人で回せる仕事はできるようになってきたけれど、もうちょっと大きな仕事を取りに行きたい、というニーズがあります。
一方で、仕事は来るようになったけど、いよいよ自分一人では回せなくなってきたぞ、という人たちも一定数いるんです。そういう人たちは交流会に行ったり、外に出て行くんです。そういう人たちが実際に一緒に手を組める場所があるとプロジェクトが回って行きやすいと思っています。
ーなるほど。
依頼された仕事を誰かと組むとか、誰かと一緒に組むことで依頼されやすい形を作る、というところにTEAMKIT自体の強みというか、問題を解決できるポイントがあると思っています。
ーこういう考え方のプラットフォーム、これまであまり無かったような気がしますね。
0→1でプロジェクトが立ち上がった後に、デザイナーが足りない、イラストレータがたりない、エンジニアが足りない、となった時に0→1で立ちあげたチームの思想を、10にするフェーズで活用するイメージが近いと思ってます。クリエイター同士やフリーランス同士のコラボにこそ利用してもらいたいです。
TEAMKITではお互いを他己紹介をできる関係、というのが重要だと考えていて「whoop」という他己紹介の機能を持たせています。片側が書いただけでは「whoop」は表示されず、お互いが書くことで初めて表示されるようになるんです。
例えば、知り合いのAさんがwhoopを送っているBさんのプロフィールを見ると、Aさんが書いた他己紹介が書かれている。このBさんは僕の知っているCさんという人からも書かれている。そうすると、この人の信頼感が上がる。「この人も評価しているんだったら、信頼できるかも」ということになる。
ー紹介されている、ということ自体が信頼になるんですね。
Twitterのフォロワーとか、Facebookでも友達だけどこの人誰だっけ?ということがあると思うんですよね。TEAMKITでは、そうではない関係性をサービスに乗っけていく必要がある、と思っています。
逆にいうと、TEAMKIT上での共通の知り合いとは、共通のwhoopを送り合える人たちのことでしかないんです。だから、遠くにいる人の情報は入らないかもしれない。でも近いところにいる人のことは他己紹介を通して有機的なつながりを作ることができるんです。
ー紹介されているかどうか、というポイントにつながりを絞っているということですね。
フリーランスの方だと、これまでの人脈での仕事が7〜8割くらいあるんです。「こんな人いない?」と聞かれたら「こういう人いるよ」と紹介する、といったことを個別にやって来た。それをそこがwhoopでつながっているこの人を紹介してくれない?というように可視化されていく世界を作っていきたいと思っているんです。
ーwhoopの概念を作る中で下敷きになるようなアイデアがあったんでしょうか?
参考になったのはmixiです。どこがよかったかというと、他己紹介を送れるというところもそうなのですが、それ以上にmixi上のつながり自体が「半径300m」と呼べる範囲と大きく変わらなかった、というのがとても大事だと思っていて、だからこそ他己紹介の価値が出る。これがTwitterやFacebookなどのSNSだと、他己紹介の価値が薄くなってしまうと思っています。
ーはい、わかる気がします。
実は、クローズドベータの時は招待制だったんです。mixiのように招待制を取ることもできるのですが、TEAMKITだとなかなか難しい。
そうじゃなくても他己紹介の価値が下がらないってどういう状態だろう?と考えたときに、それはお互いに紹介し合えるっていう状態じゃないか?というところから、この機能を実装することになりました。
ーwhoopということば自体はどういう意味なのですか?
もともとはスラングらしいのですが、仲間同士で「イェーイ」とか「わーい」とか、盛り上がった時に使うことばです。お互いに仲間を紹介し合って仲間同士で盛り上がってる状態に近いと思ってます。
ーwhoopしたぜ、と。
交流イベントなんかに行くことがあるんですけど、まあ名刺交換して終わっちゃうパターンが多くって。
ーやってしまいがちですよね(笑)
居心地が悪いんです。そういう時は、すみっこでやり過ごしていたりして(笑)
ーそんな小谷さんは他の創業メンバーのお二人と、どうやって出会ったのでしょう?
創業メンバーには、僕と、安藤晶というデザイナーの女性と、エンジニアの岡田拓哉がいます。
安藤は、僕がフリーランスになってからお手伝いしたマーケティングの会社でデザイナーをやっていたんです。5-6人くらいの会社だったのですが、その中で唯一歳が近くって。そのなかで、彼女もフリーランスをやっていたので、こんなことやりたいんだよね、と相談したんです。
ーはい。
そしたらすごく共感してくれて。毎回言われるんですけど、まだ一回も誘われていないって(笑)実はまだ直接誘っていないらしくって。
ー共感しただけ(笑)
「それだよ!それ!」ってなったきり、一緒にやろうよとは言っていなくって(笑)結婚したけどプロポーズまだ受けていない、みたいな。ビジョンに共感した結果気付いたらやってた、となったパターンですね。
ーそれは、仕事をする中で、お互いの価値観がわかってたという感じだったんでしょうか?
それでいうと、仕事そのものを一緒にしたことはなかったんですよ。雑談をしてただけ、という感じで。
ーもう一人の創業メンバーの岡田さんについてはどうでしょう?
家入さんが都知事選に出た時のこと、覚えていますか?
ーありましたね、懐かしいです。
あのときに、家入さんを応援するFacebookグループがあったんですよ。インターネットと政治みたいなテーマにすごく興味があって、そこに入っていたんです。その場所での雑談というか掲示板で、一般の人がもっとライトに議論できる場所が必要だよね、そういうの作りたいんですよねと僕が書いたんですよ。
ーはい。
そのときに、唯一「それいいですね、やりましょうよ」と言ってくれたのがエンジニアの岡田で。2日間くらいで作ってくれました。僕は、何もしていないんですけど(笑)
(つづきます)
次回最終回はTEAMKITチーム内のコミュニケーションや、コワーキングスペースに場所を求めた理由をうかがいます。お楽しみに!
\co-ba jinnanオープンまで、あと20日となりました/
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