入居者インタビュー vol.1 TEAMKIT小谷草志さん(3/3)

  • 2018/09/25

渋谷区神南に10月オープン予定のスタートアップにフォーカスしたワークプレイス「co-ba jinnan」では、続々と入居者が決まりつつあります。このマガジンでは、co-ba jinnanに集まる個性豊かなメンバーたちを紹介していきます。

vol.1はTEAMKIT代表の小谷草志さんをお呼びして、全3回にわたってお送りいたします。最終回では創業メンバーとの出会いから、これからの目標について、お話を伺いました。

以前の記事を読みたい方は、下記からお読みください。
– 入居者インタビュー vol.1 TEAMKIT小谷草志さん(1/3)
– 入居者インタビュー vol.1 TEAMKIT小谷草志さん(2/3)

(聞き手:神南BOYZ)


0→1フェーズでは対面コミュニケションの強さが必要だと思っていた


ー今回、co-ba jinnanへの入居にはどのようにしてたどり着いたのですか?

実はHEYSHA(編集注:ツクルバが手がけるスタートアップ向け中規模オフィス)のリリースが出た時に代表の中村さんがTwitterでつぶやいていたんですよ。「僕らとやりたい人、連絡ください」って。そこに「話したいっす!」って反応したのが始まりで(笑)

ーそこから広がっていたのですね。

それで会っていただいて。もともと、Schooの立ち上げインターンをやっていて、co-ba shibuyaも使わせてもらっていて。

ーTEAMKITでは、もともとオフィスを探していたのですか?

サービス自体がオンラインで完結できるとは思っていなかったので、リアルなスペースを持っている人たちと協業したいと思っていたんです。なので、場所に入りたい、というよりは、全国に24拠点あるco-baと協業したい、というのが始まりでした。

0→1のところって、やっぱりリアルな強さが必要な部分だと思っていて、対面で雑談している中で「それめっちゃ面白いじゃん」と話が動き出すことがあると思うんです。そのあと、どう加速してくかというところにTEAMKITは相性がとてもよいなと思っていて。

Slackで完結していたチーム内コミュニケーション


ーTEAMKITは、そもそもメンバーが一箇所に集まっていないのですよね?

はい、東京に4人、北海道に1人、熊本に1人、東京と鳥取の二拠点が1人です。

ーなるほど、そうなると、チーム内でのコミュニケーションはどのように取り合っているのでしょう?

僕らはちょっと変わっていて、ミーティングも含めSlack上でやっているんです。

ー文字ベースでミーティングをしている、ということですよね。なぜミーティングまでSlackでやるようになったのでしょう?

ひとつは、北海道で開発しているエンジニアのメンバーが難聴で、対面で会うときも口元を見る必要があるのですが、動画だとなかなか難しいということがありました。
最も大きな理由は、話して満足しちゃって議事録が残らないということがよくあると思うのですが、Slackだと全部残るので。

ーおもしろい。たしかに、そのまま議事録になりますもんね。あらためてまとめる、ということもないですか?

基本的にはしないですね。定例会でいうと、アジェンダをみんなに書いてもらい、それを共有します。そこに質問があればSlackで確認する、という感じ。なのでアジェンダを見ればどこまでやっていて、次に何をするか、というのがわかるようになっています。

ー捗りそうですね。

ただ、人数が増えると、Slackのやりとりはタイムラグが起きてしまう。誰かが書いている間に、自分のことが書けないじゃないですか。そういう点では、人数が増えてくると辛いなと。

ーそんな中で、やはり場所が必要だという判断をした決め手は何だったのでしょうか?

いくつか理由があると思うのですが、すごく個人的な理由が一つあって。「今日どこ行こう?」で悩むのがめんどくさくなってきたという(笑)
基本、ベースとなる場所があって、そこから必要な時に足をのばせるようになればなと。

ーザッカーバーグのTシャツと同じ(笑)

はい(笑)そしてもう一つが、ダイレクトで話すことと、Slackで話すことの切り分けが必要になるなと思っていて。特に僕らだと、半年後や一年後の話をする時って、やっぱり全体的にふわっとしてるし、どうなるかわからない。そういうテーマについて話すときは、口頭の方がお互いに盛り上がって話ができると思うんです。

ーなるほど。

逆に、直近の開発や進捗管理なんかは、Slackの方が残るし、齟齬が生まれにくい。文字にすると、齟齬が見つけやすいんです。

ーなるほど、温度や空気が共有したいコミュニケーションが出てきたということですね。ちなみに、いまダイレクトで話をしたいホットな話題ってどういう領域なんでしょう?

僕らはいま、マネタイズや事業のことについて、仮説に基づいてやることを決めているわけではなくて。フリーランスの人たちに使ってもらうという点では、彼らが本当に困っていることが何なのか知りたいです。

ーそれを対面で話したいと。

たとえば「彼らが困っているのって何だっけ?」という話題って、ふわっとしていてそれぞれのメンバーが仮説を持っている分、全員で文字で議論しようとするとめちゃくちゃ時間がかかるんですよ。

だから0→1で考えるところはリアルに話し合って、そこで出た仮説を「こう思うんだけど、どう?」とSlackに出していく。そうすると、それぞれに対してみんなが意見を出しやすくなる。そういうフローを作ることでオンラインとオフラインの境界を良い具合に越えたいなと思っています。

ーちなみに、TEAMKITメンバーは案件そのものも探してくるのでしょうか?

今は直接案件を入れることはやっていないです。自分たちが持っている案件をシェアして仲間を募る、というところにフォーカスしている。なので、今は様々なコミュニティにアプローチして「一緒に作りましょう」ということをやっています。こういうプロジェクトはどうですか?というところをこちらから提案することもあります。

一番苦しい時期を分かち合えるメンバーが集まれると面白い


ーこれからco-ba jinnnanに入ってくださることになりますが、この場所を通じてやってみたいことはありますか?

僕らが定期的にやりたいのは、フリーランスとの接点を常に持ち続けたいと思っていて、そういう場をいくつか持ちたいんですよ。

東京でイベント等を通して接点を持ちつつ、co-ba のネットワーク全体で全国のフリーランス協業のきっかけを作って、事例となるようなことを発表できるといいなと思っています。

ー小谷さんからみて、co-ba jinnanはどういうイメージがありますか?

神南BOYZ(笑)結構好きなんですよ、僕。それと、スタートアップ。思いを持ってやりたいと思っている人たちが、2, 3人集まっている、というようなプロジェクトチームの人たちが入るというイメージです。0→1でいう0.5みたいなフェーズの人たちが集まって、その状態をシェアしていくというか。

僕らは、今年の1月から7月ごろまで、一番苦しい時期だったんですよ。物もないし、一体お前らなんの価値提供してるの?って言われると、何一つまだ出せていません、みたいな状態で。

ーなかなかしんどいですね。

大変な時期もある中で、最初の超えなきゃいけないハードルだったと思っています。このあたりの感覚を共有できるようなメンバーが集まれると、面白いんだろうなと。神南はそういうイメージです。

ー最後に、こういう人にオススメしたい!というメッセージがあればお願いします。

ビジコン出た後の人たちです。彼らを巻き取る場所ってあんまりないんですよ。とりあえずいいアイデアがあれば無料で入れる、みたいな場所がある中でそこからもっと具体的になるときに、集まれる場所って少ないと思うんです。
ただ集まってるだけじゃないよ、という段階に来た人たちにはありなのかなと思いますね。

ーありがとうございました。

(おわります)



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